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[MOM3584]国士舘FWワフダーン康音(1年)_名将の下で向上中の収める力発揮。憧れのサラーのような点取り屋へ

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国士舘高の1年生FWワフダーン康音が前線で奮闘

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.26 高円宮杯東京2部リーグ第14節 国士舘高 2-2 東久留米総合高]

 前・流通経済大柏高(千葉)監督の本田裕一郎テクニカルアドバイザー(TA)就任2年目の国士舘高はこの日、2トップと両SHに1年生を起用。MF加藤翆生(1年)の左クロスからMF宮澤龍生(1年)が先制ヘッドを決め、FW原田悠史(1年)もカットインからゴールを決めたが、中でも本田TAが高く評価していたのはFWワフダーン康音(1年=Wings出身)だった。

 エジプト人の父と日本人の母を持つワフダーンは、「自分にボールが来た時に収めてチームが繋ぐこと、自分が流れを壊さないようにすること」を意識してプレー。178cmのFWはバイタルエリアやハイサイドへ顔を出し、本田TAも「よく収めていたよ」と頷くプレーで攻撃の起点になり続けていた。

 トレーニングで本田TAから求められているのは、浮き球を胸トラップすることとゴール。この日はなかなかシュートチャンスが訪れなかったが、「浮いているボールとか前よりもトラップできるようになって、ずっとやってきて今日の試合も出すことができてきた。いつもよりはボールを収めて繋ぐシーンが増えたと思います」という納得のプレーでリーグ上位の東久留米総合高からの勝ち点1奪取に貢献した。

 ワフダーンは中学3年時にSBからFWへ転向。「本田先生が練習場まで来てくれて誘ってくれたので。一番来てくれたので嬉しかった」という理由で国士舘への進学を決断し、名将の下で力を磨いている。まだまだ課題は多いが、「自分はエジプト人なので」憧れているというエジプトの英雄FWモハメド・サラーのような、チームを勝たせるストライカーになる意気込みだ。

 選手権予選の目標は「点取って期待に応えたいです。(2次予選開幕まで)残り少ないけれど、普段から点を取ることを意識して練習したいです」。3日前の三菱養和SCユースB戦からスタメンに抜擢されたばかり。期待の1年生FWはピッチで信頼を高めて、結果も残す。

(取材・文 吉田太郎)
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