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[MOM3588]前橋育英FW守屋練太郎(3年)_攻守に走って、先制点も。両指揮官称賛の働き

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前半26分、前橋育英高FW守屋練太郎がGKをかわして先制点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 高円宮杯プリンスリーグ関東第14節 昌平高 0-3 前橋育英高 昌平高G]

「一番は練太郎が取ったので」「起点の作り方が上手い」「仕事の幅が違う」。プリンスリーグ関東の上位対決終了後、前橋育英高の山田耕介監督、昌平高の藤島崇之監督はともに前橋育英FW守屋練太郎(3年=JrユースSC与野)のプレーを高く評価していた。

 試合前、山田監督は守屋に対し、「スプリントとか、動きは人の倍くらいやれ」と送り出したという。その背番号9はプレッシングで何度もスプリントを掛けて相手のミスを誘発し、攻撃時も味方にスペースを作るために動き出し連発していた。加えて前線での泥臭いキープも。そして、拮抗した展開で迎えた前半26分に先制点を叩き出した。

 守屋は自陣からの仕掛けでボールを失ったものの、切り替え速い守備。3人がかりで奪い返して抜け出すと、最後は昌平のU-18日本代表候補GK西村遥己(3年)をかわして右足でゴールを破った。

「(抜け出した際は)どうしようと思って色々なコース見たんですけれども、GK出てきていたので『抜いたら良いかな』と咄嗟に判断できたので良かった」。運動量の部分は誰にも負けないという自負がある。この日、指揮官から「キーポイントだよ」と言われていたという守屋は2点目に繋がるディフェンスや繋ぎも。快勝に貢献し、「期待に応えられて良かった」と喜んでいた。

 いずれも白星を逃したプリンスリーグの直近2試合、インターハイ2回戦で敗れた東山高戦とチームは得点力が課題になっていた。その中でシュート練習にこだわり、残した結果。前橋育英の絶対的なストライカーへ、地元・埼玉の強豪校との一戦は自信を深める戦いとなった。

 ただし、満足感はない。「自分はフィジカルとかも弱いし、ちゃんとタメも作れて、自分の裏抜けとかで点に直結するようにできたり、もっと確実に点が獲れるような選手になりたいです。シュートを打つことを意識して、どこからでもシュートを狙って、シュートを武器にしていきたい。自分は点獲ることが仕事だと思うので、点を獲って、頼りがいのあるFWになりたい」。憧れは前橋育英が選手権日本一を獲得した時のエースで同大会得点王のFW飯島陸(現法政大、甲府内定)だ。

「飯島陸選手とか点獲る能力が高いので、そういう選手は憧れます。(現時点では)まだまだです。これからもっと努力して、その努力が実るように努力を続けたい」と宣言。仲間たちのために運動量を発揮しながらゴールを決め続けて、前橋育英を勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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