beacon

ベンゲル氏が持論を展開「2年ごとのW杯開催は革命ではなく、必要な進化」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 元アーセナル指揮官のアーセン・ベンゲル氏が、4日付のイタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じ、ワールドカップの隔年開催の必要性を訴えた。

 FIFAグローバルフットボールディベロップメントのチーフを務めるベンゲル氏は、4年ごとに開催されるワールドカップ(W杯)を、2年ごとの間隔に短縮する案を推進。サッカー界で賛否両論を巻き起こした。イタリア紙はベンゲル氏に対し、W杯の隔年開催が「フットボール革命」ではないかと指摘すると、元アーセナル指揮官は持論を展開した。

「革命とは思っていない。どちらかと言うと“進化”だ。必要な進化であると言える。私の目的は、ワールドサッカーをより良いものにすること。より分かりやすく、よりシンプルで、より意味のあるものにしていきたい。予選を減らし、フィナーレの本大会により大きな注目が集まるようにしたい。同時に試合のバランスは現行の“クラブ8割、代表戦2割”を維持するつもりだ。これに関して革命的な要素は何もない。単純に、より現代的な構造を作っていこうという話だ」

 サッカー改革を進めていくうえで、歴史あるW杯の伝統をいかに残していくかが課題となる。

「伝統とは、不動のままでいることを意味するわけではない。むしろプレーの本質を大事にするべきだ。現行の4年ごとの開催システムは、約100年前に導入されたものだ。2026年W杯からは48チームが本大会に出場する。出場チームが増えれば、2年かけて行うような長い予選の意味がなくなる」

「2年ごとのW杯開催でも大会の重みが失われないか? もちろん。強豪国がトーナメント形式で戦うことになるが、W杯であることに変わりはない。また、選手にとってキャリアにおける頂点の大会であり、サポーターにとっても最も熱狂すべき大会であることに変わりはない。この点において、伝統は引き継がれる」
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP