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森保監督、追加招集の古橋は「全体での発表も選択肢の一つにあった」

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日本代表森保一監督とMF古橋亨梧

 カタールW杯アジア最終予選サウジアラビア戦の前日となった6日、日本代表森保一監督が報道陣のオンライン取材に応じた。勝利すれば勝ち点で並ぶことのできる“大一番”。「サウジアラビア戦は非常に厳しい戦いになることを覚悟しながら、選手たちが思い切ってプレーしてくれるように準備をしていきたい」と意気込みを語った。

 最終予選初戦のオマーン戦を落とした日本は現在、勝ち点3のグループ4位。上位2枠のW杯出場権を獲得するためには、2連勝中で首位グループを形成するサウジアラビアとオーストラリアを倒す必要がある。奇しくも10月シリーズはその“二強”との対決。まずは初戦でサウジアラビアを叩いておきたいところだ。

 サウジアラビアとは2019年1月のアジア杯決勝トーナメント1回戦でも対戦し、DF冨安健洋の代表初ゴールが決勝点となり勝利したものの、ボール支配率23.7%と苦戦した相手。指揮官は「非常に攻撃的なチーム。攻撃時に人数をかけてサイドバックも高い位置をとって、厚みのある攻撃を仕掛けてくるチーム。その前には球際、攻守の切り替えが速く、アグレッシブに戦ってくる」と警戒を語る。

 一方、欧州組が大半を占める森保ジャパンにおいて、シリーズ初戦を中東アウェーで戦えるのは移動距離・時差調整の面でメリットとなりそうだ。

「特に日曜日に試合をしてきた選手にとっては昨日まではゆっくりさせてあげたいというのはあったが、状態を見ていても時差がない分、長距離移動が軽減された分、選手たちの表情を見ていても楽なところ、練習をしても大丈夫かなという状況には見受けられた」。

 そう語った森保監督は、通常ではリカバリーに充てることの多い試合前々日の5日にも強度を上げたトレーニングをしたことを説明。「試合当日もおそらく暑い中で戦わないといけないので、慣れてもらうために、少しきついなと思ったけど、トレーニングすることができた。移動負担が少ない選手が多いので、トレーニングをすることができた」と振り返った。

 またサウジアラビア戦はMF伊東純也を累積警告、MF久保建英を負傷で欠く中、負傷明けでギリギリ間に合ったMF古橋亨梧(セルティック)を追加招集できたこともポジティブに働きそうだ。

 実は指揮官、先月28日のメンバー発表会見で伊東、久保、古橋の不在を問われた際に「怪我で久保、そして出場停止で伊東が試合に出られないというところであったり…」「怪我で出場できない久保、そして出場停止の伊東であったり、出場できない選手に関してはその選手がいない分…」と頑なに古橋の名前を挙げず、追加招集を“匂わせ”ていた。

 この日の取材対応で森保監督は「全体の発表の時に発表することも選択肢の一つとしてあった中での追加招集となった。怪我の状態を見てということで、どうリカバリーをしていて、痛みがどう軽減しているかについて、われわれのメディカルスタッフがセルティックのメディカルスタッフと連絡をとっていた。そこで状態が良くなっている、プレーができるという中で、最終的には試合の出場を見て決めようと思い、追加招集という形になった」と経緯を説明。起用に期待感をうかがわせた。

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