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U-22日本代表候補FW鈴木唯人が技ありゴール。待望の“市船ホットライン”で「左」からの崩しも連発

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1本目44分、FW鈴木唯人(清水)が右足シュートを決めて2-0

[10.6 練習試合 U-22日本代表候補 5-0 横浜FM Jヴィレッジスタジアム]

 U-22日本代表候補は左FWのポジションで先発した鈴木唯人(清水)がチャンスメークの部分で貢献し、1ゴールを記録した。1本目44分、中央突破したMF櫻井辰徳(神戸)からパスを受けると、縦への仕掛けからシュートフェイント。相手DFを滑らせてマークを外すと、難なく右足シュートをゴールへ突き刺した。

「ボールを奪って前へカウンターという形で攻撃していくシーンが多かったので、必ず来るなと思っていました。1対1の状況だったので、思い通りに切り返してシュートを打てたことが良かったと思います」。思い通りの動きで決めた得点を冷静に振り返っていた。

 この日は左サイドで快足SB畑大雅(湘南)とタッグ。ともに高校時代から注目されていた市立船橋高(千葉)の同級生コンビは1本目、2本目に掛けて3本、4本とシュートシーンを作り出していた。「色々話した中で自分がSBをピン留めしているので、結構高い位置を取ってボールを受けてどんどん前に来いと話していました」と鈴木。巧みに中間ポジションを取ることで、タッチライン際を攻め上がる畑のスペースを作り出し、2人のパス交換や畑のラストパスから鈴木の1タッチシュートというシーンに繋げていた。

「何回か左サイドでクロスまで行けたところもありましたし、高校からお互いやれることと特長も分かっているのでやりやすかったのはありました。(年代別代表チームでも、)高校の時も同じサイドでやっていた回数は少なかったです。プロ入ってからも何回か代表で顔を合わせることもありましたけれども、『一緒に組みたいな』と2人とも話していたので、久しぶりに一緒のサイドでプレーできたことはとても良い時間になりました」

 一方で、AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022予選(10月、Jヴィレッジ)まで「もうちょい2人の中でバリエーションを増やして、色々な形を試せればより良かったかなと思います」と引き締める。個人としても代表チームでしっかりと結果を残してチームに戻る考え。高い得点力を備えた万能型アタッカーは“ホットライン”も駆使しながら、U-22日本代表にゴールをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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