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失点シーンを悔やむMF遠藤航「もう少し岳をサポートしたかった」

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[10.7 W杯最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 痛恨すぎる敗戦。悪い時間帯の失点。しかも失点につながるきっかけとなったのが2ボランチの相棒のバックパスだったとあって、MF遠藤航(シュツットガルト)は反省の弁を繰り返した。

「(柴崎)岳を攻められるわけではないし、あそこで僕が岳をどうやってサポートするか。個人的には、岳との距離感とか、もう少しサポートしたかったというのが反省点としてある」

 失点の局面を悔やみはしたが、戦術面で後手に回っていることも感じていた。サイドが中に絞るなどして中盤に人数をかけてきたサウジアラビアに対して、日本は選手同士の距離が遠かった。「攻守において相手の方が距離感的には良かったのではないかと思う」と、ピッチで戦いながらもどかしさを感じていた。

 敵地でのサウジアラビア戦が最終予選10試合の中でも最も厳しい試合であることは想定済みだった。ブロックを敷いてカウンター狙いというのは間違っていないが、攻めが単調では得点の匂いが薄い。

「ブロックを敷いて戦う中でワンチャンスというのは狙いとしてあったが、無理だった時に落ち着かせるのは大事。カウンターでいくところと、落ち着かせるところの使い分け。もう少し縦につけるだけでなく横の動かしをしていきたい」とここでも反省が口を突いた。「攻め急ぎや、縦ばかりを意識しないことも大事だったかなと思う」とも繰り返した。

 3試合戦って2敗と、置かれた位置は崖っぷちでしかない。

「厳しい状況ではあるが、あと7試合ある。目の前の勝ち点3を積み上げていくだけ。周りの状況より、ここから勝ち点3を積み重ねていくこと」と、すぐにやってくる埼玉スタジアムでのオーストラリア戦での勝利を誓った。

(取材・文 矢内由美子)
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