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森保監督「ピッチに立たせたのは監督。ミスも含めて全て私の責任」戦い方には手応えも

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敗戦にうなだれる日本代表

[10.7 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 日本代表森保一監督はカタールW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦の敗戦後、記者会見とは別に報道陣のオンライン取材に応じ、敗戦につながったMF柴崎岳(レガネス)のパスミスについて「ピッチに立たなければミスはないし、ピッチに立たせたのは監督なので、ミスも含めて全て私の責任だと思っている」とかばった。

 0-0で迎えた後半27分、勝負を決める一点はまさかのミスから生まれた。

 日本は右サイドで相手のプレッシャーを受けると、ライン際でボールを持った柴崎がバックパスを選択。するとボールは斜め後方で待っていたDF吉田麻也を大きく外れ、ゴールの方向に向かい、FWフェラス・アルブリカンに奪われた。そのまま独走を許し、日本は失点。これが決勝点となって0-1で敗れた。

 森保監督は失点シーンについて「映像で全て振り返ったわけではないので、どういったミスかはわからないが、ピッチ上にいてプレーを見ていたところでは、お互いの意思疎通が合わず、ボールを下げてしまい、パスがずれたことで相手に突かれてしまった」と分析。「最後にパスを出した柴崎に関しては、それまでの時間ハードワークをしてくれて、攻撃と守備をつなぎ、広範囲に攻守に貢献してくれた。ミスだけを責められるものではないと思うし、非常によくやってくれたと思う」と柴崎をフォローした。

 とはいえ、これで初戦のオマーン戦に続いて今大会2敗目。いずれも0-0のまま接戦を演じ、疲れが見えた後半に失点するという似通った負け方だった。それでも指揮官は「ベースの部分では方向性は間違っていない」と述べ、現状のコンセプトを継続する意向を強調した。

「これまでも変えなければいけないような状況ではマイナーチェンジというか、少しずつ修正しながら目標とするところに向かっていこうとやっている。常に進化するために修正するところはあるので、今日の試合を振り返って、これまでの戦いを振り返って、より強固なベースを作れるように、結果につなげるように考えていきたい」。

 そう語った森保監督は「描いてきている目標に向かっていくサッカーについては間違っていない。もし間違っているのであれば、皆さんも含めて評価していただいて、間違いを指摘していただければと思っている」と指摘。現状のチームづくりについて「私がやろうとしているサッカー観をチームに反映させる、そして選手にプレーしてもらうという部分はもちろんあるが、私自身は自分のサッカー観プラス、日本サッカーの発展になることを選手に表現してもらおうと日々考えて仕事をさせていただいている」と理解を求めた。

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