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佐賀東の2年生レフティーCB宝納拓斗、選手権で活躍して新潟内定の先輩に続く

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選手権での活躍を誓う佐賀東高の2年生レフティーCB宝納拓斗

 新潟加入内定の先輩に続く――。佐賀東高は9日、第100回全国高校サッカー選手権佐賀県予選初戦で佐賀工高と対戦する。佐賀3冠、そして目標の全国8強以上への挑戦がスタート。CB宝納拓斗(2年=Team Exceed 白石出身)は、選手権で自身のサッカー人生を変える。

 昨冬、1年時ながら選手権全国大会で先発出場した宝納は、今年2月の九州新人大会で初の決勝進出に貢献。年代別日本代表スタッフが関心を寄せるなど、180cm超の長身レフティーは注目度を高めた。そして、8月のインターハイは「勝てるという自信を持って」流通経済大柏高(千葉)と対戦。だが、開始直後の激しい競り合いで左腿を負傷した宝納は、得意の左足フィードなど長めのボールを出せなくなってしまう。

 その結果、ショートパスを狙われ、自身のロストから先制点を献上。「5失点も食らって、自分のせいでもある」と悔しがる。ただし、プレミアリーグ勢の本気の強度を見たり、体感できたことは大きなプラスになったようだ。

「流経戦で全国の間合いとか距離の詰め方とか自分の目で見れたので、インターハイ終わった後からも守備の距離感とかも練習からできているので、成長しているのかなと思っています」。まだまだ線の細さなどフィジカル面や対応力の課題もあるが、キックの種類の多さやインハイ後の守備面の成長をしっかりとピッチで表現する。

 選手権の目標は全国ベスト8、そして個人としては大会優秀選手に選ばれることだ。「今、3年生の吉田陣平君も2年生の選手権で優秀選手に選ばれて高校選抜に入った。自分も絡めたら今後の将来が変わってくると思う」。先輩MF吉田陣平(3年)は選手権や日本高校選抜で堂々のプレーを見せ、新潟入りへ繋げた。

「1年後、自分が3年生になった時に高校ナンバー1CBと言われるようにやっていきたいと思っています」と語る宝納は、今年の選手権の活躍を来季に繋げる意気込みだ。全国大会で流経大柏にリベンジすることも目標の一つ。再び対戦した時に自信を持って戦い、倒せるように、佐賀県予選を通して進化を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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