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「状況は複雑」「豪州戦は事実上の生死を決める」日本代表の状況をブラジルメディアが分析

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サウジアラビアに敗れた日本代表

 サウジアラビアに敗れた日本代表について、ブラジルメディア『globo』が分析している。

 ワールドカップ・アジア最終予選を戦う日本代表。9月の活動は1勝1敗で終えた中、7日に敵地でサウジアラビアとの3戦目に臨んだ。しかし大歓声を浴びるホームチームに苦戦し、71分にバックパスを奪われて失点。このまま0-1と敗れている。これで3試合を終えて1勝2敗、日本代表は勝ち点3で4位に。3連勝のサウジアラビア、オーストラリアとの差は「6」と、厳しい状況に追い込まれた。

『globo』のチアゴ・ボンテンポ記者は「ジッタでの敗戦は日本を複雑にする」と題し、「勝ち点3しか稼いでいない日本はカタールでのW杯に向けてデリケートな状況に立たされた」と続けた。

「日本が最低でも1ポイントを獲得するために、有利な状況でもあった。サウジアラビアの10番、サーレム・アル・ドサリとアブドゥラ・オタイフが欠場していたからだ。日本でも右サイドの3人(伊東純也、久保建英、堂安律)がいなかったが、まだ多くの選択肢はあった」

「後半になると、日本の攻撃はもはや機能しなくなった。そして、それが柴崎岳に襲いかかった。主審がファウルを取るかと思ったのか反応が遅れ、権田修一は奇跡を起こせなかった。残り数分間はプレスをかけたものの、日本は無秩序で無謀な攻撃を繰り返し、不安定なGKアル・オワイスを試すことができなかった」

「10試合中3試合を消化し、サウジアラビアとオーストラリアが9ポイントでリードしているため、日本の状況は複雑になり始めている。来週に埼玉で行われるオーストラリア戦は、日本にとって事実上の生死を決める一戦だ。悪い結果になれば森保一監督の失脚を意味することになりかねない」

「技術的にはレベルの低い相手としか対戦していないにもかかわらず、この最終予選での日本のパフォーマンスは悪く、中国に勝ったときでさえ(1-0)説得力のあるものではなかった。抱えているメンバーにふさわしい結果を残せない場合、監督の責任は大きい」

そして「森保監督は、現チームの副キャプテンで就任後に先発出場も多いが、活躍を残せていない柴崎を外す勇気があるだろうか? このポジションには守備力の高い守田英正や、バランス感覚に優れた田中碧など、良いオプションが溢れている」と中盤底の人選について言及。また、チームを牽引するエースがいないとも指摘した。

「直近10年間の本田圭佑や森保監督時代の中島翔哉のように、チームを支えて厳しい試合を決めてくれるエースが居ないことも実感する。今後、三笘薫を招集することはあるのだろうか? まずはオーストラリアとの試合を乗り切らなければならない」
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