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U-22日本代表候補FW細谷が2ゴール! 「点を取ることが真大の仕事」冨樫監督も期待の得点力

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U-22日本代表候補FW細谷真大(柏)が2ゴール

[10.9 練習試合 U-22日本代表候補 2-1 U-20全日本大学選抜候補 Jヴィレッジスタジアム]

 U-22日本代表候補の全2ゴールをFW細谷真大(柏)が叩き込んだ。パリ五輪世代のストライカーは得点力を発揮し、アピールに成功。「ポジションがFWなので結果を出すところは大前提だと思う。試合で調子が良くても、点がついてこなかったら意味がない。継続していきたい」と引き締まった表情で話した。

 4-3-3の最前線でプレーした細谷は1本目の21分、FW佐藤恵允(明治大)からのクロスに反応。PA内左からゴール右隅へ流し込み、貴重な先制ゴール。細谷は28分にも背後に抜け出してMF甲田英將(名古屋U-18)のスルーパスを呼び込み、「タッチが決まったのであとはしっかり振っただけ」と強烈な一撃を叩き込んだ。

 良質な動き出しでDFラインの背後を突き、チャンスを仕留めた。6日に行われた横浜F・マリノスとの練習試合(○5-0)でもDF山原怜音(筑波大)からのクロスを右足で押し込み、ネットを揺らした。相手を背負ってのポストプレー、ボディコンタクトの強さも発揮しながら、メンバーで唯一の2試合連続ゴール。「代表でも結果を残すことができて自信がついた」と手応えをにじませた。

「前回のトレーニングキャンプから自チームでのゲームを経てこのトレーニングキャンプに参加し、前回よりもゴールに向けての動き出しは非常に良くなっている」。冨樫剛一監督は細谷の成長ぶりを認めつつ、「点を取ることが真大の仕事。やはりFWが点を取ることができるチームでありたい」と得点力への期待を口にした。

 アカデミー育ちの細谷は柏レイソルU-18所属の17歳当時、2種登録でJ2デビューを果たした。プロ2年目の今季は7月3日の横浜FM戦でJ初ゴールを挙げるなど、ここまで23試合出場3ゴール1アシスト。出場機会を増やす中で、Jリーグの舞台でも持ち味を発揮している。

「得点に対しては小学生の頃から求めてきた。大会だったり、アディショナルタイムだったりで自分が決めたら気持ちいいというのが自分の中であった。そういう時間帯に取れるFWが必要だと思うので、そういった選手になりたいと思っていました」(細谷)

 コロナ禍でU-20W杯が中止となったが、今月末にU-23アジアカップ予選が行われる。貴重な国際大会の機会。競争は続くが、武器を磨いてアピールを続ける。「裏への飛び出し、ポストプレーは自分の中で得意な部分。差をつけられるようにしたい」と意欲を燃やした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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