beacon

前半から猛攻、左SBで渡邊凌磨が奮闘もFC東京の連覇の夢潰える…渡辺剛の負傷は「ふくらはぎの肉離れ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.10 ルヴァンカップ準決勝第2戦 FC東京2-1名古屋 味スタ]

 前半から猛攻を仕掛けたFC東京は勝ち上がりに必要な2-0というスコアに持ち込むことに成功した。あとは逃げ切るだけ。しかし後半28分にDF渡辺剛が左足を負傷。終盤の大事な時間帯にアクシデントで交代枠を使わざるを得なくなった。

 結果的にも直後の後半35分に名古屋に作られたゴール前の混戦を押し込まれて、2戦合計での勝ち越し点を献上。「選手たちが本当によく戦ってくれたので本当に悔しい。自分自身もう一手打てなかったのかを考えたい」と2点を奪ってからの采配を悔やんだ長谷川健太監督も、「(渡辺剛の負傷は)ふくらはぎの肉離れみたいなので時間がかかると思う。彼にとってもチームにとっても痛かった」と肩を落とした。

■左サイドバック

 FC東京は日本代表に長友佑都が招集、その他怪我人続出したことで、左SBには本来攻撃的選手の渡邊凌磨を起用しなければいけない状況になっていた。本人も「初めて」だと語るDFラインでの起用。当然、守備には不安があったものの、「良さはなるべく消さないように」と考えてプレーしたという。

 それでも試合が始まると対峙したFW前田直輝にほとんど仕事をさせず、逆にFWアダイウトンとの連携で本職とそん色ないプレーを披露した。第1戦でウイングバックで起用したことで手ごたえを持っていたと話した長谷川監督も「周りの選手がサポートしてくれた。前田との1対1も彼に仕事をさせていなかった。凌磨の今日の成果だったと思う」と称えた。

 渡邊は今季より山形からFC東京に加入。しかしここまで出場機会は安定せず、90分フル出場もこの名古屋との2試合が初めてだった。「「(左SBは)初めてでしたけど、サッカーはサッカー。自分の良さ、すべてのポジションをアベレージ高くというのは良さだと思う」と自身のプレースタイルに自信を深めた様子の背番号23は、「どこのポジションでもプレーしたいという気持ちだった。勝てなかった結果を受け止めながら、もっともっとチームの役に立てる選手になっていきたい」と更なる成長を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)
●ルヴァン杯2021特設ページ

TOP