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名古屋を救ったのはやはり稲垣!気持ちで押し込んだV弾!!アウェー席解放のこの日「ファミリーの気持ちが乗り移った」

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[10.10 ルヴァンカップ準決勝第2戦 FC東京2-1名古屋 味スタ]

 名古屋グランパスの“トップスコアラー”がこの日も決めた。ポジションはボランチながら、リーグ戦でチームトップの8得点を決めるMF稲垣祥は後半35分、ゴール前の混戦に飛び込むと、最後は自らのシュートのこぼれ球を頭で押し込んで“決勝点”を記録した。

 第1戦を3-1で勝利して臨んでいた名古屋。ただ勝てばいい、0-2にさせなければいいという展開がチームに固さを生んでいた。序盤から押し込まれる展開。「上手く消化しながらと思っていたが、現実問題難しかった」と話した稲垣は、「もう少しチームとしてしたたかさを身に着けたい」と反省する。

 それでも流石のきゅう覚というべきか、しっかりと詰めていたところは稲垣の稲垣たる所以か。

 緊急事態宣言が解かれたことで、この日の観衆は上限1万人に設定された。アウェー席も解放されたことで、名古屋からも多くのサポーターが詰めかけていた。

 試合後のテレビインタビューを終えてサポーターのもとにあいさつに行った際、稲垣は「感情がこみ上げてきた」という。

 試合後の会見でも「最後まで全員が諦めずにゴールに向かう気持ちがあった。こういう観戦状況でもファミリーの気持ちが乗り移ったと思う」としみじみ話した稲垣は、「感情があふれ出るような感じになったことはあまりないけど、これだけ多く詰めかけてくれたファミリーの気持ちに応えることができたことが一番嬉しいです」と笑みをこぼした。

(取材・文 児玉幸洋)
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