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[MOM3593]東福岡MF楢崎海碧(3年)_3戦連発!プレミア開幕時セカンドチームのMFが躍動中

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前半33分、東福岡高MF楢崎海碧が先制ヘッド

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.10 高円宮杯プレミアリーグWEST第14節 東福岡高 1-1 神戸U-18 東福岡高G]

 4月のプレミアリーグ開幕時は、セカンドチームで過ごしていた。そのMF楢崎海碧(3年=ルーヴェン福岡FC出身)が現在、東福岡高の貴重な得点源になっている。この日は神戸U-18から先制ヘッド。楢崎は7月17日の磐田U-18戦で決勝ゴールを挙げ、前節(10月3日)もC大阪U-18相手に決勝点ミドルを決めており、3戦連発の活躍だ。

 3月のサニックス杯はAチームのSHとしてプレー。だが、守備面などが課題となり、セカンドチームへ降格となった。だが、本職のFWとしてプレーした県1部リーグでゴールを決めるなど活躍。アピールした楢崎は、森重潤也監督も評価するフィジカル能力の高さや鋭い抜け出しでチャンスを掴み、好調を維持している。

「プレミアはレベルが相当高い中で、思ったよりもやれた手応えがありました。自分の持ち味を出しながら、守備の時間が長くなるので我慢強く一瞬のチャンスをものにできるようにということを考えていました」

 この日は左サイドで先発し、セットプレーからゴールを決めると後半半ばからFWへ。前線で身体を張る部分や抜け出し、バイタルエリアでの仕掛けに自信を持つ楢崎は、守備面も含めてよく戦っていた。ただし、本人は1得点で満足していない。「もっと多くチャンスがあったので、決めきれないというのが今後の課題だと思うので、しっかり決めていきたいです」と力を込めた。

 セカンドチームへ落ちた経験が、自分自身を戒めている。「下にいたというのを忘れないで、初心を持ってやっていかないといけない」。幼い頃から憧れていたという地元の強豪・東福岡で攻撃の軸へ成長。楢崎はプレミアリーグでさらに結果を残し、選手権に臨む意気込みだ。

「一戦一戦集中して、自分が点を取って(予選で)優勝して、全国大会では日本一目指して自分らしさを出していきたいと思っています。今年はあまりタレントとかいないので、1点取って我慢強く。その1点を取れるような存在になっていきたい」。プレミアリーグの直近3試合で得点しているのは楢崎だけ。這い上がってきたアタッカーが決めて、走って、“赤い彗星”の勝利に貢献する。


(取材・文 吉田太郎)
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