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JFA反町技術委員長が10月シリーズを総括「われわれはブレずにやっている」

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日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が14日、技術委員会後のオンラインブリーフィングで、1勝1敗に終わったカタールW杯アジア最終予選の10月シリーズを振り返った。技術委員会の場では「いいところもたくさんあったが、課題がたくさん出たのは何かしらの問題があるということで、シビアに話をさせてもらった」という。

 今月のアジア最終予選はサウジアラビアに0-1で敗れ、オーストラリアに2-1で勝利。W杯出場権を争う直接対決とあり、最低でも勝ち点4を取りたい連戦だったが、1勝1敗の勝ち点3に終わった。

 反町委員長は「攻から守の切り替え、守から攻、ファーストパスのプライオリティ、一般的に言われているデュエルの部分といったわれわれが大事にしている部分は大きな問題はなかった」とした上で、サウジ戦の課題に「攻撃時の積極性」を挙げた。

 一方、メンバーを代えて臨んだ豪州戦は「その不安要素がなくなり、アタッキングサードで積極的にフィニッシュに持っていっていた」と総括。象徴的だったのは先制点のシーンだとした上で、決めたMF田中碧について「碧と守田の機転の効いたプレーがあったが、彼らが大きな鍵を握った試合だった。サウジ戦とは全く違った形がゴールにつながった」と称えた。

 またサウジ戦の敗因としてはMF伊東純也の出場停止、MF久保建英とMF堂安律の負傷欠場など「周期が悪かったのもある」と指摘。豪州戦ではMF古橋亨梧、FW浅野拓磨らが好プレーを見せたことで「それを払拭できた」と振り返った。

 加えて、サウジアラビア戦後のチームの一体感には手応えを感じたようだ。

 反町委員長は「サウジ戦に勝てなかったことで多くの懸念材料が生まれる。皆さん(メディア)の外圧があるのは認めるし、私の立場では100%以上をサポートする」と強調した上で「内圧はなくさないといけないが、いまのところ全くない」と説明。「試合にかけて一心不乱というか、トレーニングを通して意気込みを感じていたし、並びを変えた時も前々日からのトレーニングで手応えを掴んでいた。何か言われれば意見も言うが、スタッフ同士でトレーニングを進め、ミーティングでマインドリセットができていた。外圧は好きなことを言ってアクセスを稼いでいるが、われわれはブレずにやっていることを理解してもらいたい」と述べた。

 さらに森保一監督への信頼も強調した。「代表の試合は1試合の重みが違うのは認識しているし、結果も重視していかないといけない。その中で内容であったり、選手が迷いを持ってやっているかも注視しないといけない。監督のマネジメント力も見ていくことになる」としつつ、「森保監督もファイティングポーズをとりながら選手と話し合いながら向き合いながらやっている。スタッフも向き合ってやっているのは評価しないといけない。寝る時間を惜しんでここまでしっかりやっていると思っている」と太鼓判を押した。

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