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ミラン幹部マルディーニ氏もW杯隔年開催に反対「誤ったプロジェクトの撤回を」

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ミランのパオロ・マルディーニTD

 ミランのパオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)が14日、イタリアメディア『ANSA』のインタビューに応じてワールドカップ(W杯)の隔年開催に苦言を呈した。

 国際サッカー連盟(FIFA)はこれまで、W杯を4年ごとに開催してきたが、グローバルフットボールディベロップメント部門のチーフを務めるアーセン・ヴェンゲル氏が中心となって、将来的に開催間隔を2年に短縮する案を計画している。

 これにはすでに各方面から不満の声が上がっているが、過去にイタリア代表として4度のW杯出場の経験を持つミランのマルディーニTDも苦言を呈した。ミランTDは、開催方式の変更により1930年から続く伝統が失われるうえ、選手らのコンディションにも影響があると指摘している。

「2年ごとにW杯を開催するのが良いアイディアとは思えない。100年近くにわたるこれまでの伝統が失われ、世界で唯一無二のスポーツイベントの重要性が損なわれることになる。私はスポーツに関わる1人の人間として、FIFAがこの誤ったプロジェクトを撤回してくれるよう願っている」

「FIFAは隔年開催に伴って代表戦による中断期間を2回にまとめようとしているが、これはサッカー選手の健康に大きな悪影響をもたらすだろう。また、すでに非常に微妙な時期を乗り越えようとしている国内リーグの将来にも、とてつもない衝撃を与えかねない。アスリートや各国連盟、そして各クラブともにこのような決断がサッカー界において下されれば、メリットは非常に少ないのに対して多くのリスクが予想できることは把握している」

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