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インハイで高さ示した阪南大高CB西田祐悟は失点しないことに集中。必ず大阪を突破し、憧れの舞台へ

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大阪屈指のエアバトラー、阪南大高CB西田祐悟

 インターハイ予選大阪王者の阪南大高が、選手権大阪府予選5回戦(対山田高)から登場。夏冬の全国出場達成へスタートを切る。

 インターハイはベスト16。3回戦で神村学園高(鹿児島)を終盤の猛反撃で追い詰めたが、3-4で惜敗した。FW福田師王(2年)、MF大迫塁(2年)という逸材2人を擁する強豪校を苦しめたものの、堅守・阪南大高が4失点。大阪屈指のストッパーであるCB西田祐悟(3年=千里丘FC)出身)はDFラインが入れ替わり、上手くコミュニケーションを取れていなかったことと、また「神村学園ということでビビってラインを下げてしまったのが失点の原因かなと思います」と大量失点した原因を分析する。

 西田は2戦連発となる豪快ヘッドを決めたが、一方で意識していたという福田にゴールを許して敗戦。「そこは自分の中でも結構悔しいというか、止められていれば。空中戦は自分得意にしているので、そこは結構できたと思うんですけれども、そこ(福田)を意識しすぎて(神村学園は)周りもめちゃくちゃ上手くてそこからもやられているのもあった」。空中戦での競り合いは全国上位相手でも通用した手応えがある。だが、DFとして失点しないことをより求めていかなければならないと再確認した。

「インターハイの全国大会は(2試合で6失点と)失点が多かったというか、もったいない失点が多かったので、選手権は最後ということでみんな緊張してもっと硬くなると思うので、そこで自分が1年から出ている経験を活かしてチームを前に行かせられれば良いと思います」

 西田にとって選手権は憧れの舞台だ。「小学校の頃から選手権に憧れを持っている。そこは成し遂げたいと思っている」。幼い頃、冬休みに旅行で東京へ行き、選手権を観戦。13年度大会3回戦で、大阪代表の履正社高が青森山田高(青森)にPK戦で勝った試合が印象に残っているという。その西田は中学卒業時にJクラブユースからの誘いもあったが、選手権を目指して阪南大高へ進学。2年間、悔しい敗戦を経験してきたDFは最後の冬に懸けている。

「選手権は実力だけじゃなくて見えない雰囲気だったり、相手の流れとかも絶対にあるので、苦しい時こそ全員で喋って相手に先制点を与えないことをチームとしても意識していきたい。まず大阪大会でしっかり勝つこと。全国大会出たら一戦一戦勝ってベスト16という壁を超えてベスト8に行きたい」と力を込めた。失点しないことにこだわり、必ず大阪突破。そして全国で阪南大高の歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)
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