beacon

約8か月無得点…「いつか点を取れる」と信じた大分FW渡邉新太が大一番で2ゴール!

このエントリーをはてなブックマークに追加

2ゴールの大分トリニータFW渡邉新太

[10.17 J1第32節 大分2-0仙台 昭和電ド]

 約8か月もの間ゴールから遠ざかっていたストライカーが、J1残留への命運を握る大一番で2得点の大活躍を果たした。試合後、大分トリニータFW渡邉新太は「これだけ長い時間、取れなかったことはすごく苦しんだ」と振り返りつつも、ここまでの道のりを誇った。

 19位の大分と、20位の仙台による直接対決。0-0のまま拮抗した試合は後半5分に動いた。

 前半からパスワーク主体で高いボール支配率を記録していた大分はMF下田北斗が裏へのロングフィードを送り込むと、これに反応したFW伊佐耕平がゴール前に駆け上がってシュート。これはGKヤクブ・スウォビィクに阻まれたが、浮き上がったこぼれ球を渡邉がダイレクトで押し込んだ。

 渡邊にとって、これが2月27日の開幕節・徳島戦(△1-1)以来8か月ぶりのの得点。新潟から今季加入し、J1初挑戦ながらここまでリーグ戦25試合に出場してきた26歳のJ1通算2ゴール目は「ごっつぁんゴールという形だったけど、しっかりゴール前に入れて、詰められたことが全て」という嗅覚が実った一撃だった。

 さらに渡邉は後半15分、MF町田也真人が獲得したPKを沈め、初の1試合2ゴールも達成。「1年目から新潟でも蹴っていたし、公式戦では外したことがないので自信はあった。今日はあまりセットした時に緊張感もあまりなかった。1点取っていた気持ち的な部分もあったので、決められる自信がめちゃくちゃあった」。これが勝利を大きく手繰り寄せる追加点となった。

 試合後、渡邊はゴールが取れない時期の苦しみを明かしつつ、自身の取り組みを振り返った。

「僕自身、これだけ点を取れない時期は経験したことがなかった。得点が求められていると思うし、そこは自分の役割だと思っていたので、これだけ長い時間、取れなかったことはすごく苦しんだけど、結果はコントロールできないし、その中でもチームのために何ができるかを考えて、いつか点を取れると思ってやってきた」。

 そうした先にあった仙台戦での歓喜。「負けられなかったので、僕たちは勝つしか残留への道はない。仙台さんとも勝ち点が近い中、このゲームで決まるといっても過言ではない試合だった。気持ちが入っていたし、球際や走るところで勝てたことでこの結果につながった」。これで残留圏内16位との勝ち点差は2。逆転残留に向け、大きな希望をつなぐ大仕事だった。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2021シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP