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飯塚高から3年連続Jリーガー誕生。鳥取内定のFW高尾流星は「結果を残して」信頼を勝ち取る

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飯塚高のエースナンバー「13」を背負うFW高尾流星ガイナーレ鳥取入りを決めた

 ガイナーレ鳥取は21日、飯塚高(福岡)FW高尾流星(3年)の22年シーズンからの新加入が内定したことを発表した。飯塚高からのJリーグクラブ加入はFW村越凱光(現松本)、DF川前陽斗(現沼津)に続いて3年連続。高尾は「(先輩2人がJクラブへ進み、)プロに行くのが当たり前という環境で育ってきたので、その部分ではありがたく思っています。凱光君や川前より自分の方が3年間先生(中辻喜敬監督)に厳しく指導してもらったので、その2人より活躍する自信はあります」と力を込めた。

 高尾は万能型のストライカー。福岡の新興勢力・飯塚で2年時から主軸となり、「(先輩の川前からもプロへ)『行けるやろうな』みたいな感じで言われていました」と振り返る。今年は九州でも注目される存在だったが、股関節の怪我などによって苦しい1年だった。

 痛みがある中でプレーしたり、休んだりの繰り返しに。それでも、インターハイ福岡県予選では、9連覇を狙った東福岡高との準決勝で2ゴールを決めるなどチームを全国大会初出場へ導いている。だが、注目校のエースストライカーとして臨んだインターハイは3試合で無得点。体の動きが鈍く、スタッフと話し合いながら出場を続けたが、気負いすぎた部分もあって、悔しい結果となった。

 プロ志向の高尾にとっては、アピール不足の悔しい夏に。それでも、コンディションを調整し、鳥取への2度の練習参加でプロ入りを勝ち取った。9月、1度目の練習参加は3日間で十分なプレーができなかったというが、「2回目はスピード感に慣れて、ちょっとは良かったのかなと思います。練習中の紅白戦だったりでは背後の抜け出しが良かったかなと思いますし、エリートリーグはシュートまで何本か持って行けたのが良かったと思います」。評価を得て、目指していた高卒でのプロ入りを果たした。

 鳥取の金鍾成監督から掛けられた言葉が印象に残っているそうだ。「鳥取の監督から掛けられた言葉が『好きな選手は誰や』と言われて、『大迫、レバンドフスキ』と応えたんですけれども、『俺はブラジルのロマーリオが好き。俺に出せというオラオラ系で、ボールに触らなくても最後だけ決める選手が好きや』と言われたことが印象に残っています。結果を出さないと使ってもらえないので、監督が好むプレー、監督がしたいサッカーを理解して、その中で自分の特長を活かして結果を残して信頼してもらえればなと思います」。FWとして求められる多くの役割を実行しながらも、何より結果を残すFWロマーリオのようなストライカーになる。

 これから始まる選手権予選ではエースとしてゴールを決め続け、全国大会でリベンジをして鳥取へ。高尾は鳥取のサポーターへ向けて、「得点の嗅覚という部分では優れていると思うので、足元で受けて組み立てもできますし、裏に抜けてクロスからの得点もできますし、色々な得点パターンを見てもらいたいです」とコメントした。

 そして、「ガイナーレからスタートということで、良いチームで、良い環境でサッカーをやらせてもらえるので、2、3年後結果出して自分がJ1へ行く、そしてガイナーレがJ1へ行く、J1でサッカーをして日本代表になる。5年後には、A代表に入れるような選手になりたいです」と誓った。活躍する「自信がある」という高尾が結果を残し続けて、鳥取とともにステップアップする。

21日に内定記者会見が開催された

ガイナーレ鳥取の一員としてエリートリーグに出場

(取材・文 吉田太郎)
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