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186cmCB佐藤康成は大学での成長、活躍誓う。「プロになって、西目高校の名前を……」

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西目高の186cmCB佐藤康成は粘り強い守りで対抗

[10.21 選手権秋田県予選準決勝 西目高 0-2 秋田商高 ソユスタ]

 夏冬連覇を目指した西目高は秋田商高との名門対決で敗れ、準決勝敗退。186cmの大型CB佐藤康成(3年=モンテディオ山形Jrユース庄内出身)は、「負けてしまったんですけれども、自分が怪我して交代してチームに迷惑かけてしまったことも悔しかったです」と唇を噛んだ。

 この日は強風雨の難しいコンディション。その中で佐藤は、堅守・西目の中心としてCB畠山康(3年)らとともに好守を続けていた。浮き球を跳躍しながらインターセプトしたほか、PAへ侵入しようとする相手アタッカーをブロック。「後ろが点を取られないで守れば、必ず前が決めてくれると信じて、体を張って守っていました」と振り返る。

 だが、後半14分に相手の跳ね返しを拾われ、速攻を受ける形で失点。「後ろからの声掛けが足りなかったです」と振り返る佐藤はその後、チームメートとともに1点差を維持して望みを繋いでいたが、32分の攻防で負傷してしまう。そして、直後のプレーでサイドを破られて失点。佐藤は足を引きずりながら必死に戻ろうとしたが、その目の前で2点目のゴールを奪われてしまった。

 佐藤は一度治療のためにピッチから離れた後、一旦は戻ったものの、35分に交代。勝てなかったこと、最後までピッチで戦えなかったことを悔しがっていた。また、悪コンディションの中、特長である両足からの精度高いキックを発揮することができず。それでも同級生たちと粘り強く戦い、インターハイ出場も果たした大型CBは、大学でより成長し、プロ入りすることを誓っていた。

「負けてしまって全国に行けなくて、大学に入るまで期間が空くんですけれども、まだ高校の練習に参加して大学でのサッカーに繋げられるように、プレーの質を上げていきたい。(スカウトには)両足のキックの質を見て欲しいです。大学サッカーで活躍してプロになって、西目高校の名前を全国に広げられるように頑張りたいです」

 佐藤は関西の強豪大学へ進学予定。「練習参加してみて、大学選抜の人とかプロに内定している人とかがいて、CBにプロ内定の人がいたんですけれども、個人の技術とか味方を動かしたりするレベルが高かったのでそこに追いつけるようになりたいです。対人は誰にも負けない強さを持って、現代サッカーはポゼッションで後ろから繋げて行く力が必要だと思うので、その攻撃の起点になれるような選手になりたいです」と意気込んだ。素材感大のCBは人一倍努力を続けて目標のプロ入りを果たし、西目の仲間たちの期待に応える。

(取材・文 吉田太郎)
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