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“残留ライン”またいだ直接対決は白熱ドロー! 16位徳島FW宮代が先制ボレー弾も、18位大分MF町田が望みつなぐ同点弾

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1-1のドローに終わった

[10.23 J1第33節 徳島1-1大分 鳴門大塚]

 J1リーグは23日、第33節を各地で行い、徳島ヴォルティス大分トリニータの残留争い直接対決は1-1で引き分けた。徳島は後半25分、川崎Fから期限付き移籍中のFW宮代大聖が強烈なボレーシュートを突き刺して先制したが、大分も同35分にMF町田也真人が同点弾。両者の勝ち点差は2のままとなった。

 16位の徳島と18位の大分による、残留ラインをまたいだ運命の直接対決。前節の結果により両者の勝ち点差は「2」となっており、もし大分が勝てば順位がひっくり返る状況だった。徳島は前節で2連勝がストップ、大分は今季初の2連勝中と対照的な形で大一番に臨んだ。

 試合は前半2分、さっそく徳島にビッグチャンス。右サイドを駆け上がったMF岸本武流のクロスが相手ゴール前を襲うと、大分MF下田北斗のクリアボールがゴール枠内に向かう。だが、大分はGK高木駿がファインセーブ。跳ね返りを狙ったMFムシャガ・バケンガのヘッドも枠を外れ、得点には至らなかった。

 風上を活かしてボールを動かす大分も前半12分、左サイドでのパス交換からFW伊佐耕平が意表を突いたミドルシュート。これが枠内を襲ったが、古巣対戦となったGK上福元直人のファインセーブに阻まれると、同14分には下田のCKからDFエンリケ・トレヴィザンがヘディングで狙うもブロックされた。

 飲水タイム以降は徳島のペース。それでも前半27分、FW西谷和希のシュートが相手に当たって大分ゴール前に浮き上がると、相手守備陣のお見合いに乗じたFW垣田裕暉が頭から飛び込むも、惜しくも合わない。同28分にはMF岩尾憲のCKでトリックプレーを試み、マイナス方向のボールをFW宮代大聖が狙ったが、高木の好セーブに阻まれた。

 さらに徳島は前半37分、岩尾の右CKを起点に波状攻撃を仕掛け、岸本のクロスから垣田がヘディングシュート。しかし、これは高木の正面に飛んでしまう。その後も一進一退の攻防が続く中、両者ともゴールにつなげることができず、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 後半は徳島が風上となり、大分守備陣が苦しむ場面が続く。すると5分、徳島はロングフィードに抜け出した垣田の折り返しから宮代が強烈なミドルシュート。大分は高木のビッグセーブでかろうじて難を逃れた。対する大分は同12分、スローインのクイックリスタートから伊佐が惜しいシュートを放った。

 劣勢が続いた大分は後半17分、一気に3枚替えを敢行。伊佐、FW渡邉新太、DF刀根亮輔に代わってFW呉屋大翔、MF野村直輝、MF井上健太を投入した。それでも徳島の優勢は変わらず、同25分にはバケンガがミドルレンジから高木を強襲する惜しいシュートを狙った。

 するとこれで得た右CKから試合が動いた。後半25分、徳島は岩尾のキックにDFカカが頭で合わせると、これも高木の好守に阻まれたが、こぼれ球を宮代がハーフボレーでシュート。真っ直ぐな弾道でゴールネットに突き刺し、先制に成功した。宮代は8月9日の第23節G大阪戦(○2-1)以来、10試合ぶりの得点となった。

 苦しくなった大分は後半28分、DF小出悠太とDF香川勇気に代わってMFペレイラとFW長沢駿を入れる攻撃的采配。すると同35分、左サイドを駆け上がった下田のクロスは相手に阻まれたが、こぼれ球に長沢が反応。このシュートは相手に阻まれたが、跳ね返りを町田がハーフボレーで突き刺し、同点に追いついた。

 その後は再び勢いを増した徳島がロングスローで大分ゴールに襲い掛かったが、そのまま試合はタイムアップ。両者ともに勝ち点1を積み重ねた。他会場では降格圏に沈む湘南と横浜FCが直接対戦しており、結果次第では徳島が降格圏に転落する可能性が出てきた。

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