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そこで打たない、冷静な判断…鹿島FW上田綺世「自分の中で一呼吸おいた」

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3試合連続ゴールを奪った鹿島アントラーズFW上田綺世

[10.23 J1リーグ第33節 FC東京 1-2 鹿島 味スタ]

 打つ。そう思われたが、鹿島アントラーズFW上田綺世はワンテンポおいた。そして、左足から放ったシュートで自身3試合連続ゴールとなる決勝点を記録した。

 前半アディショナルタイムにMFアルトゥール・カイキの得点で先制した鹿島。後半20分にカウンターから追加点を奪取する。FC東京攻撃を寸断し、MFレオ・シルバが自陣からロングボールを供給。右サイドで受けたMFファン・アラーノが前方に送ると、MF土居聖真が走り込み、折り返しに反応したのが上田だった。

 右足で放ったシュートは「ミスキックになった」とMF青木拓矢にブロックされてしまうが、こぼれ球を自ら拾う。ここからの判断が秀逸だった。シュートを狙おうとするが、左足を振り切らずに一呼吸。ここでワンテンポおいたことで、対峙したDF森重真人とGK児玉剛のタイミングをずらす。次の瞬間、左足を振り抜いて豪快にネットに突き刺した。

「自分の中で一呼吸おいて、しっかり枠を捉えて、シュートを打とうという意識だった。ワンテンポ遅らせて、落ち着いてシュートを打てたので決められたと思う」

 3試合連続ゴールで、チームを2-1の勝利へと導いた。「シーズンを通して僕らの理想的なシーズンにはできなかった」と話しつつ、「次の試合、次のシーズンにつながる試合にしようとチームで団結できた。より上の順位を目指して頑張りたい」と逆転でのACL出場権獲得を目指して残り6試合に臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
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