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元マンUのエブラ氏が幼い頃の性的虐待被害を告白「いつも自分を責めていた」

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ユナイテッド時代のパトリス・エブラ

 かつてマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたパトリス・エブラ氏が、幼い頃に受けた性的虐待を暴露した。

 2006年から2014年にかけてユナイテッドの左サイドバックを務め、リーグ優勝5回、チャンピオンズリーグ優勝を1回、そのほかにも数々のタイトルを獲得してきたエブラ氏。その後はユベントス、マルセイユ、ウエスト・ハムでプレーし、2019年に現役を引退した。

 今年で40歳を迎えたエブラ氏は、自身の自伝を出版。そこでは13歳の時に学校の先生から暴行された事実が明らかにされている。エブラ氏は『タイムズ』の取材に応じて次のようにコメントした。

「正直に言うと、本を出版したときは恥ずかしさや人にどう思われるか不安な部分があり、すべてを話せていない。それは勇気があるかどうかではなく、精神的に話す準備ができているかどうかという話で、そこが大事なことだ」

「私はいつも自分を責めていた。何年もの間、自分が臆病者だと思っていた。それは私の胸の奥にあるとても重たいもの。常に自分のためではなく、ほかの子のために生きていた」

 さらに、エブラは暴行を受けていた事実を自身の母親に明かした当時のことを振り返った。

「もちろん母親はショックを受けていた。あのことは兄弟や親しい友人にさえ伝えていない。同情してほしいわけではないよ。あれはとても難しい状況で、どんな親も子供からそのような相談を受けるとは思っていないはずだ。当時、彼女は私の異変に気付き、なぜ先生の家に泊まりたくないのかと聞いてきた」

「それが40歳になった今、やっと話すことができた。母親は『もし生きていたら、殺してやる』と言っていたね。それほどの怒りがこみ上げてくることだ。周りの人が訴えようと動いてくれているのはわかっている。でも私は心の奥にしまっているので、起訴することは考えていない」

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