[10.24 J1第33節 川崎F1-0清水 等々力]

　連覇目前の川崎フロンターレに10番が帰ってきた。MF大島僚太が7月21日の天皇杯3回戦千葉戦以来、約3か月ぶりとなる公式戦復帰。負傷離脱が続き、リーグ戦は7月17日の第18節清水戦以来、今季2試合目の出場となった。

　途中出場となった復帰戦で約20分間プレー。「流れ的にはもっとチームとしてボールを保持する時間を増やしたかったという部分と、守備を含めて、もう少し自分の中で整理が必要だと感じた」。久しぶりの公式戦の感触をそう振り返った。

　1-0で迎えた後半26分、2枚替えでFW小林悠とともにピッチへ送り込まれた。復帰を待ち望んだサポーターからは盛大な拍手が送られた。「悠さんと一緒に出るタイミングだったので、2人に向けて拍手を送ってくれていたと思いますが、『頑張ろう』という、その思いには改めてなりました」と笑顔をみせた。

　清水の守備ブロックに苦しみながらも、1点を守り抜き、勝利をもぎ取った。今季最長の7連勝。「これまでもチームメイトが厳しい日程も含めて、勝ち抜いてきたのを目の当たりにしていた。追いつかれる展開だけは避けたいなと思っていた。勝ちっていう部分で、ピッチに立ててよかったなと思います」と喜びを口にした。

　J1連覇に王手をかけた。残り5試合で2位横浜FMとの勝ち点は12差に広がり、11月3日に行われる次節・浦和戦の結果次第では、2年連続4度目のリーグ制覇がホームで決まる。大島は「リーグと天皇杯、残された大会2つに全力で挑みたい。僕自身、限られた試合数ですが、たくさん試合に絡みたい」と意欲を燃やした。

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