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U-22日本代表MF藤田譲瑠チマ、東京五輪世代の“基準”還元へ「自分が伝えていきたい」

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U-22日本代表MF藤田譲瑠チマ(徳島)

 パリ五輪に向けた一歩を踏み出す。あす26日のU23アジアカップ予選・カンボジア戦に向けて、U-22日本代表MF藤田譲瑠チマ(徳島)は「選ばれたメンバー全員の力をしっかり出すことができれば、試合に勝てる確率は高くなると思う」と表情を引き締めた。

 これまで影山雅永監督のU-20日本代表は4-4-2の布陣だったが、冨樫剛一監督率いるU-22日本代表は4-3-3をベースとしている。「アンカーでは自分の守備での良さが出る。インサイドハーフでは自分の攻撃でのテンポを上げることがうまく出せるポジションなので、自分としてはありがたいです」と手応えを口にした。

 2年前にはU-17W杯ブラジル大会で世界と戦い、グループステージ突破の立役者となった。経験値が高い藤田は「自分も含めて、国際的な公式戦を経験している選手は少ない。そういったメンバーは試合運びだったり、相手の特徴がわかっているメンバーだと思うので、経験のない選手に声をかけながらプレーできれば」とチームをけん引していく。

 今夏の東京五輪では今回のメンバーで唯一、トレーニングパートナーとしてU-24日本代表に帯同した。7月12日のキリンチャレンジ杯U-24ホンジュラス戦では終了間際にU-24日本代表の一員としてピッチにも立っている。

「オリンピックに帯同して思ったことは、もちろん全員、技術のレベルはすごく高いんですが、それ以上にハーフタイムや試合前の要求の質や量がこのカテゴリーと全然違うなと感じた」

 東京五輪に帯同して感じた“基準”を、チームに還元する役割も期待される。「そういったところは自分が伝えていかないといけない。自分からどんどん要求を増やしていって、チームとしての考えをすり合わせていきたい」と力を込めた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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