beacon

U-17日本代表候補が年上の関西学生選抜に挑戦。崩して3点もぎ取るも敗戦

このエントリーをはてなブックマークに追加

3本目23分、U-17日本代表候補はワンツーで抜け出したMF坂井駿也(鳥栖U-18)が左足で決めて2点差に

[10.26 練習試合 U-17日本代表候補 3-7 関西学生選抜]

 04、05年生まれで構成されたU-17日本代表候補がJ-GREEN堺(大阪)合宿3日目の26日、関西学生選抜と練習試合(45分×3本)を行い、3-7で敗れた。

 U-17代表候補はこの日、U-22日本代表の一員としてAFC U23アジアカップ予選・カンボジア戦に出場し、勝利に貢献したCBチェイス・アンリ(尚志高)と同世代。アンリのように、個人昇格を目指す選手たちが大学1、2年生の関西学生選抜に挑戦した。

 U-17日本代表候補は高校2年生ながら札幌トップチームへ昇格しているCB西野奨太(札幌U-18)や千葉トップチーム昇格内定の高校3年生MF齋藤来飛(千葉U-18)、プレミアリーグEASTで得点王争いを演じているFW内野航太郎(横浜FMユース)らが先発。4-3-3システムを組んだU-17代表候補は6分にコンビネーションによる崩しから内野が抜け出したほか、斎藤のラストパスからFW根本鼓太郎(東京Vユース)がシュートへ持ち込むシーンがあった。

 だが、ビルドアップでなかなか中央を使えず、攻め切る前にボールを奪われてしまう。そして、サイドからピンチを作られるシーンが増加。序盤に比べて強度を上げ、球際で対抗するシーンも増やしていたU-17代表候補は、GK松原快晟(讃岐U-18)らがゴール前で粘り強く守っていた。だが、39分にDFからのバックパスを関西学生選抜FW百田真登(関西大2年)にインターセプトされてPKを献上。百田に右足で決められて先制された。

 さらに43分、相手のサイドチェンジへの対応が遅れ、FW奥村仁(関西福祉大2年)に右足ミドルを突き刺されて0-2。U-17代表候補は42分に齋藤がワンツーからゴール前へ飛び出し、44分にもMF久永瑠音(JFAアカデミー福島U18)のインターセプトとスルーパスから内野が右足で狙ったが、シュートはわずかに枠を外れた。

 2本目、U-17代表候補はチャレンジするパスやドリブルで運ぶシーンが増加。相手を見ながら、自分のできるプレーをアグレッシブに出して行く。そして11分、U-17代表候補は内野が左サイドを抜け出し、ラストパス。DFに当たったこぼれをFW滝口晴斗(広島ユース)が押し込み、1点を返す。この後、リズムよく試合を進めたU-17代表候補はメンバーを大きく変更。横浜FCトップ昇格のCB杉田隼(横浜FCユース)やMF坂井駿也(鳥栖U-18)らがピッチに立った。

 だが、交代組はすぐにリズムを掴むことができず、30分、右CKのこぼれ球をCB大橋滉太(びわこ成蹊スポーツ大1年)に押し込まれて2点差。その後もなかなかボールを前進させることができず、セカンドボールを拾われて押し込まれた。だが、アディショナルタイム、FW真鍋隼虎(名古屋U-18)のスルーパスに反応したFW冨永虹七(神戸U-18)がPKを獲得。これを冨永が自ら右足で決めて再び1点差とした。

 そして3本目、U-17代表候補は坂井が積極的にシュートへ持ち込むなど同点を狙う。だが、14分、MF{{石原央羅}(京都産業大1年)のラストパスをFW菅野翔斗(京都産業大1年)にニアで合わされて2点差とされると、18分にも石原に決めれて2-5。U-17代表候補も安藤のドリブルや内藤の果敢なシュートなどで怯まずに前へ出る。そして23分、U-17代表候補は左中間でボールを持った坂井が内藤とのワンツーでPAへ侵入し、左足シュート。ファインゴールで3点目を挙げた。

 この後も、ビルドアップからFWへ縦パスをつけてあわやのシーンを作り出す。だが、27分、石原に独走ゴールを奪われると、37分にもCKからMF永川寛太(桃山学院大1年)にヘディング弾を叩き込まれ、3-7で敗れた。U-17代表候補は合宿最終日の28日も関西学生選抜と対戦。この日の反省点を改善し、勝負する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP