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U-22日本代表10番郷家、青森山田の後輩松木の活躍に刺激「数年後一緒にできて嬉しい」

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U-22日本代表MF郷家友太(神戸)

 豊富な経験値をチームに還元する。U-22日本代表の10番MF郷家友太(神戸)はあす行われるU23アジアカップ予選香港戦へ「カンボジア戦同様、難しい試合になるかもしれないので、チーム全員で質、スピード感を持って攻撃をしたい。守備はチャンスを1回も与えないくらいにできたら」と必勝を誓った。

 ヴィッセル神戸でプロ4年目の郷家は高校時代、青森山田の10番として活躍を遂げた。現在、青森山田で10番を付けるMF松木玖生(FC東京内定)もU-22日本代表に追加招集され、学年で4つ下の後輩とチームメイトになった。松木は前日のカンボジア戦(○4-0)で先制ゴールを挙げるなど存在感を発揮し、「凄く刺激になった」という。

「玖生のことは高3のときに、中学生も練習場は一緒なので観ていたこともありましたし、中学生の結果も常に入ってくる環境だった。そういう選手と数年後に一緒にやれているのは嬉しいことですし、黒田(剛)監督が一番喜んでいるのかなと思います(笑)」

 松木は「憧れていた」と先輩への思いを語っていたが、郷家は「合流したときの挨拶が山田っぽいな(笑)」と印象を話した。「物怖じしない性格ということは、高校のときはあまり絡みがなくて分からなかったんですが、合流して2日、3日経って本格的に一緒にやることになって、話に聞く通り。しっかりしている」と頼もしい後輩を歓迎する。

 U-22日本代表では最年長の世代であり、経験値は抜きん出ている。世代別代表ではU-19アジア選手権や予選を経て、今回メンバーで唯一、U-20ワールドカップに出場している。2019年のU-20W杯ではラウンド16の韓国戦でゴールネットを揺らしたが、VARが介入した末に得点は取り消され、チームは敗退した。アンダー世代の日本代表として国際大会のピッチに立つのはそれ以来となる。

 冨樫剛一監督は「韓国戦で負けた悔しさはどこかで晴らしたいと思っていたでしょうし、日の丸をつけたこの戦いで表現してくれるんじゃないか」と述べ、「彼に期待するのはゴールまでのアイディアの部分。ゴールに直結するプレーを望んでいます」と大きな期待を寄せた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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