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U-22日本代表“2チーム編成”で収穫 冨樫監督「23人全員で2試合をしっかり戦えた」

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[10.28 AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選 U-22香港代表0-4U-22日本代表 Jヴィレッジスタジアム]

 U-22日本代表はU23アジアカップ出場権を懸けた予選を連勝で飾り、来年6月ウズベキスタン開催の本大会出場を決めた。26日にカンボジア、28日に香港と対戦し、いずれも4-0で完封勝利。冨樫剛一監督は「交代していく選手がチームをより違った形で強めていくというところで、23人全員で2試合をしっかり戦えた」と評価した。

 今年開催予定だったU-20W杯が中止になるなど、東京五輪世代を除くアンダー世代の国際大会は約2年ぶりとなった。今予選はパリ五輪に向けた強化の一歩。そして、国際舞台の経験が少ない選手がその経験を積む場としても貴重な機会となった。

 23日、24日にJリーグに出場したメンバーは合流後、すぐに国際試合を迎える過密日程だったが、将来のA代表入りを見据えた育成として、「代表選手として集まってすぐに試合というのは、これから上のカテゴリーにいけば当たり前のこと」(冨樫監督)。パリ五輪世代の“オーバーエイジ”の招集についても、「次にいつ日本代表に絡めるかが読みづらい。その中で国際経験をしてもらうためにはこの大会に何人かを選出することで、その先のA代表に繋がってるということを感じてもらうことが大事」という狙いがあった。

 冨樫監督は「誰が出ても遜色ないチームが2つできる」という言葉通り、香港戦では先発11人を総入れ替え。招集23人全員を起用し、「2チーム編成」ながらも一つのチームとして機能させた。「23人全員が出場機会を得られたということ、また1試合目と2試合目でスターティングメンバーが全く違った形でも、2チームを編成していてもチームとして戦えたというところは、日本の育成の成果だという風に思います」と収穫を口にした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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