ゲキサカでは2022年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。進路を決めた理由や自分の最も半端ないところ、選手権・J1年目へ向けた意気込みのほか、『ゲキサカ質問箱』から好きな女性芸能人やハマっている漫画・Youtube番組、チーム内での流行りなどランダムな質問にも答えてもらっている。

　第1回は、川崎フロンターレ内定の興國高(大阪)FW永長鷹虎選手(3年=リガールJPC出身)だ。高校年代では「止まらない」カットインなどキレのあるドリブルと、左足が魅力の“浪速のディマリア”。プリンスリーグ関西では出場8試合連続でゴールを記録するなど抜群の得点力も備えたレフティーが、川崎Fサポーターやサッカーファンへ向けて自身のことを明かす。

【ゲキサカ質問箱】より
―自信のあるプレーは?
「自分はドリブルが最大の武器なので、ドリブルであったり、細かいところのテクニックで、ゴール前のアイディアは自分の最も得意としているプレーです」

―高校での会心のプレーは、どの試合のどのようなプレー?
「インターハイ予選の桃山(学院高)戦ですかね。あの試合は自分の得意であるドリブルやアイディアは一番見せれたし、守備のところでも、切り替えのところで一番チームでやっていたんじゃないかなと思うので」

―今、ハマっている漫画(アニメ)は何?
「今は『東京卍リベンジャーズ』(講談社)ですね。全然サッカーとは関係無いんですけれども、格好良いなと思うんで。映画も見ました。映画も面白かったです。でも、個人的にはアニメの方が面白いと見て思いました」

―今まで一緒にプレーした選手で、コイツは半端ないというのは誰?
「去年一緒にプレーしていた樺山(諒乃介)選手(現山形)ですね。ボールさばきとか、ドリブルが上手いのはもちろんなんですけれども、味方をフリーにさせる動きとかオンとオフのところでの技術が今まで見た中で一番高いと思うので、そこは自分の目標です」

―チーム内で流行っていることは何?
「Youtubeとかみんな見ていたりしていますね。ゲームとかもバスの移動中とか結構します。ウイイレとかブロスタとかやっていますね。ゲームは僕がチームで一番上手いですね。(挑戦者求む?)誰でも返り討ちにします」

―Youtubeは何を見る?
「『コムドット』とか『ばんばんざい』とかですね。『ゲキサカ』もチャンネル登録しています」

―好きなアーティストは誰?
「正直あんま、見ないんで分からないです……。あ!　あいみょん、好きです。いつも聞いています」

―ニックネームは?
「ニックネームは『鷹』とか『虎』とかですね。ニックネームと自分が全然合わないとチームメートとか色々な人に言われます。『鷹』とか言われると嬉しいですね。(選手に例えると、)マフレズとかよく言われるんですけれども、自分はそんなに似ているとは思わないです。(似ていると言われて嬉しい選手は)ディ・マリア選手とかめっちゃ好きなんで、マフレズ選手とか似ていると言われたらやっぱり嬉しいです」

―今、試合用として履いているスパイクは?
「最近は新しい『X』(アディダス)を履いているんですけれども、ちょっと前やったら『コパ』とか『コパセンス』(アディダス)とか練習から履いていますね」

―なぜ『X』?
「前の型の『ゴースト』はあまり足に合っていなかったんですけれども、新しい『X』はフィット感であったり、軽さがめちゃめちゃ軽いんで。自分はウインガーで、アタッカーなので軽さは重視しているので、それにフィット感もあるのでとてもやりやすいですね」

―ウチの監督(内野智章監督)が凄いのはどんなところ?
「結構、珍しい人やと思うんですけれども、他の人では言えないようなことを自分にも言ってくれますし、チームに言うことによって危機感とか、怖さもあるんですけれども、その中でも『愛』というのは伝わるので、そういうところで凄いなと思います。(著書は)読みました(微笑)」

―今年の目標は?(サッカー以外で)
「今年の目標は、自分は身長が低いし、体重も少ないので、今まで以上に早く寝て、早く起きて、体重60kgくらいなので65を目指して、身長も170は越えたいと思います」

―高校生活での今だから言える失敗談は?
「失敗談は1、2年の頃はサッカーで結構苦労することがあって、ちょっと『サッカー嫌だな』とか思う時があったんですけれども、そういう時、自分はサッカーから目を背けて、楽しいこと、映画とか、Youtubeとかを見てサッカーから一度離れて、練習でもう一回サッカーに集中するというのはやっていました」

―よく使うアプリは?
「LINEとか、インスタとか、Twitterとか結構頻繁に見ます」

―最近の悩みは?(サッカー以外)
「自分、朝起きるのが自分苦手なので、アラーム1回では起きられないのが最近の悩みですね」

―試合前にテンションを上げるために聞いている曲は?
「試合前に監督とかがグループとかに送ってくれるんですけれども、そういう曲をアプリに入れて聞いたり、海外のスーパープレー集の音楽を試合前に聞いていることが多いですね」

―憧れのサッカー選手は?
「自分、海外やったらアザール選手だったり、ディ・マリア選手だったり、マフレズ選手を目標にしていて、ドリブルの緩急の付け方はめちゃくちゃ上手いと思うし、シュートのセンスやドリブルのスピードの乗り方はめちゃくちゃ上手いので、目標にしています」

―10年後は何している?
「まずは来年からJリーグというところなので、日本で活躍できる選手になって、10年後は(先輩の)古橋(亨梧)選手みたいに海外でプレーできる選手になりたいです」

【内定選手一問一答】より
―川崎フロンターレ内定が決まって、まず何を思った?
「はじめはフロンターレさんの方から言われたんですけれども、本当に実感が湧かないというか、発表される数か月前までは(興國で)全然スタメンでも出れていなくて、自分の中で苦しい思いをしていたし、『この先どうなるんやろう』と結構悩んでいたので、言われた時は実感がなかったし、今も実感がないんですけれども、サッカーで対戦する相手とかから視線とか感じたり、そういうところで少し実感しています」

―フロンターレを決めた理由と、フロンターレの好きなところは?
「フロンターレさんに決めたところは、自分は中学でも、高校でも足元を重視しているチームでずっとやっていたので、フロンターレさんは今まで自分がやってきたことと近いところがあって、それも技術が圧倒的で、あん中でプレーしたいし、ああいう練習でもっと上手くなりたいと思ったのが最後の決め手でした。好きなところは、練習にも行ったんですけれども、とにかくチームの雰囲気が良くて、外国人選手とか一人ひとりがめっちゃフレンドリーで、なおかつ、練習になったら真剣で要求してきたりするところがメリハリがあって、とても良いなと思いました」

―自分の最も“半端ない”ところは?
「自分で言うのも何なんですけれども、ドリブルは誰よりも自信があるなと思います。テクニックで狭いところとか局面は結構自信があるので、そういうところは自分の武器です」

―それはどうやって磨いてきた?
「高校でもそうなんですけれども、小学校の頃からずっとドリブルをしていて、細かいところのテクニックをずっと磨いてきていて、中学校もずっとドリブルをしていたので、その(当時磨いた)技術も今となって凄く大切やと思うし、高校になっても重視しているので、そういうところで技術は上がったんじゃないかと思います」

―自分が表現して最も嬉しいプレーは?
「ゴールした時とかは凄く嬉しいんですけれども、アシストした時もそれと同じくらいめちゃくちゃ嬉しくて、味方との連係とかでゴールを決めれた時は嬉しいですね。カットインからのシュートは自分の武器やし、警戒してきたら味方を使ってゴールするというのは今、自分のパターンとしてあると思うので、そういう形で決められたら嬉しいし、自分の武器でもあるかなと思います」

―今シーズンの自分のプレーで良かったところと悪かったところは?
「去年だったら守備のところや運動量のところがずっと課題だったんですけれども、今年に入って守備が結構できるようになって、スピードも結構つきました。守備が今年は良いと思うので、そこから良い攻撃というのは(良かったところとして)あると思います。(悪かったところは)オフのところでボールもらえなかったらプレーが途切れてしまったり、集中が切れるというのが結構あるので、そういうところは課題ですし、まず立ち上がりでもっとボールを受けるということはしていかないといけないと思います」

―自分にとってのライバルは?
「チーム内なんですけれども、荒川(永遠、山形内定)君や向井(颯、福島内定)君もプロ決まっているし、最高の友達であり、最高のライバルだと思っているので、そういうライバル心をもっと練習からバチバチやってお互いに高めていきたいです」

―プロで対戦したい選手は?
「酒井宏樹選手です。代表やJリーグ、海外の試合とか見ていても、めちゃくちゃ対人強いなと思うし、ネイマール選手とかとやっている時も全然負けていなくて、日本であんな凄い人がいるんだなと思うので、ああいう選手とかに1対1をしてどんどん戦っていきたいというのがあります」

―自分にとって選手権とは?
「小さい頃から憧れというか、小さい時から見ていたので、そういうところにずっと行きたいと思っていました。今年も(興國からは)プロも出ていて、チームとしても悪くないと思うので、今年は絶対に出ないといけないなと思います」

―選手権の目標は?
「全国に出て、全国で優勝するというのが最大の目標ですね」

―プロ1年目の目標を。
「プロ1年目の目標は、去年の樺山選手のように開幕スタメンを必ず目指して行かなければいけないと思っているんですけれども、そんなに簡単には行かないということも自分の中で分かっていますし、1年目で苦しむことも結構多いと思うんですけれども、練習から頑張って付いて行って、いずれはスタメンで出れるように頑張って行きたいと思っています」

―サポーターへ向けたメッセージを。
「自分の得意なプレーはドリブルであったり、シュートやテクニックなので、フロンターレさんのサポーターさんにそれを見せれるように、常に日々努力して練習していきたいと思っています。応援よろしくお願いします!」

(取材・文　吉田太郎)

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