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[MOM3621]星稜FW山下陸(2年)_積極性増した2年生FW、会心の2発

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前半7分、星稜高FW山下陸が先制ゴール

[10.30 選手権石川県予選準決勝 星稜高 5-2 遊学館高 金沢市民]

 2年生ストライカーがゴールラッシュの口火を切った。前半7分、星稜高FW山下陸(2年=星稜JrユースFC出身)は右ロングスローのこぼれ球を右足ダイレクトで撃ち抜く。「結構、驚いています」と振り返る会心の一撃。これがゴールネットに突き刺さった。

 前日のセットプレー練習でもロングスローから連発。「昨日のセットプレー練習でからロングスローから3点を決められていたので、自信持ってできました」と振り返る。自信を持って臨んで決めた先制点。ゴールも決めて4強入りに貢献したインターハイからの変化は積極性だという。

「(以前は)まだ2年で(先発は)一人だけだったので。今はプリンスリーグでスタメンで出してもらっている。自分から積極的にプレーできるようになっている。3年生の気持ちとかも背負って来ているので、無責任なプレーとかはできない。部のみんなの気持ちを背負って戦って、優勝へ導きたいです」と力を込めた。

 MF前田一勇(3年)は山下について「3年生は、みんな陸を頼りにしている」と語っていたが、先輩からも信頼される存在に。図太い部分も持つと評されるFWはこの日、推進力を活かして強引にPAへ潜り込んだり、鋭く抜け出すシーンもあった。

 そして後半15分にはMF岡田伯斗(3年)の左クロスを狙い通りにニアで合わせて勝敗の行方を決定づけた。今回の選手権予選で連発中の山下は、同じ2年生の活躍も意識。「(神村学園高の)福田師王君とか有名なので、自分もあれくらい行けるように」。ボールをロストする回数をより減らさなければならないが、キープ力や身体の強さでは名門・星稜でもトップクラス。2年生FWは積極的に自分を表現し、ゴールを決めて選手権でライバルたち以上に輝く。

(取材・文 吉田太郎)
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