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[MOM3622]羽黒MF小玉翔太(3年)_度重なるケガ克服し、兄の助言受け決勝弾

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怪我を乗り越えてきた羽黒高MF小玉翔太が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.31 選手権山形県予選決勝 羽黒高 1-0 東海大山形高 NDソフトスタジアム山形]

 なかなか決定機をつくれなかった前半終了間際に放ったシュートが先制、そして決勝ゴールとなった羽黒高MF小玉翔太(3年=庄内FC出身)。しかし大舞台でヒーローとなるまでに、何度もケガのアクシデントに見舞われていた。

 1年生の9月には練習中の紅白戦で右膝の靱帯を傷めて全治3か月で選手権県予選に出場できなかった。2年生の9月は県新人大会の地区大会の試合で負傷。今度は左足首の靱帯を傷めてこの年も選手権県予選には出場できなかった。

 最終学年となった今年のインターハイ県予選も、大会前に左足第5中足骨の疲労骨折が発覚し、出場はかなわなかった。それでも小玉はくじけなかった。「ケガはするのですが、治るのも早いので、(選手権前には)絶対治ると思っていました」とポジティブにリハビリに臨み、今大会前の秋には復帰を果たした。「小玉の復帰は大きかった」と本街直樹監督も、復帰を喜んでいた。

 迎えた選手権県大会決勝の日。同じ羽黒で2年、3年時に全国大会出場を果たした兄・GK小玉太一からアドバイスを受けていた。「NDソフトスタジアム山形は観客もいるので、それに呑まれないで気持ちで戦え、と言われました」。そのアドバイス通りに冷静に戦い、大舞台でゴールを決めた。「自分が住んでいる家の近くで全国に行ける学校は羽黒しか無かった」と兄と同じ高校へ進み、次は兄が味わえなかった全国での一勝を目指す。

(取材・文 小林健志)
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