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[MOM3632]西武台DF武笠隼季(3年)_支えて、鼓舞して、安心させて…関東王者に欠かせないCB

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西武台高CB武笠隼季(右)は要所で好守を見せていた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.31 選手権埼玉県予選準々決勝 武蔵越生高 1-2 西武台高]

 貴重なゴールを決めたFW細田優陽(3年)やCB河合陸玖(2年)、陰でチームを支えた左SB武田蒼平(3年)らヒーローの多かった関東王者・西武台高だが、やはり欠かせない存在となっていたのが大黒柱のCB武笠隼季(3年=クラブ与野出身)だ。

 武笠は昨年から強豪の最終ラインの一角を担う実力派。自信を持っているヘディングやビルドアップで違いを生み出すチームの要だ。「DFなので球際のところを絶対に負けないように。自分から声を掛けて気持ちでまず負けないようにと」意識していたというこの日も、DFラインをコントロールしながら、要所要所で競り勝ち、ボールを回収し、的確な配球を見せるなどチームを攻守で安定させていた。

 守屋保監督も「やっぱり武笠ですね。一番中心になって、チームを支えて、鼓舞しているのは間違いなく武笠ですので」と評価。今大会、パートナーを組んでいるCB河合陸玖(2年)も「(隣にいて)安心します。ヘディングとか守備面とか声がけとかしっかりしてくれるので」とその存在の大きさを口にしていた。

 ただし、この日は武蔵越生高のカウンター攻撃を警戒しながら1失点し、ヘディングで1本競り負けたことにも本人は満足していなかった。「まずは失点しないということで、なおかつ良い攻撃に繋げるようなパスが今日はなかったので、もっと後ろからやっていきたい。自分のパスから攻撃が始まるだったりまだまだ。ヘディングも今日も一本負けているのでもっと徹底してやっていきたい」と引き締めていた。

 高い統率力も見せているが、本人はCBとの連係だけでなく、SB、ボランチともより繋がりを深くしたいという考え。「結果で満足せずにもっともっと上を目指していきたい」と語る実力派のCBが自分を引き締め、チームを引き締めながら埼玉制覇に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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