[11.3 欧州CLグループD第4節 R・マドリー 2-1 シャフタール]

　UEFAチャンピオンズリーグは3日、グループリーグ第4節を各地で行い、レアル・マドリー(スペイン)がシャフタール(ウクライナ)を2-1で破った。エースのFWカリム・ベンゼマが2ゴールの大活躍。他会場ではシェリフ(モルドバ)がインテル(イタリア)に敗れたため、単独首位に立った。

　ここまで2勝1敗同士のR・マドリーとシャフタールの対決。同カードの第3節はR・マドリーが5-0で圧勝したものの、この日は僅差の接戦となった。

　先にチャンスを掴んだのはR・マドリー。前半5分、DFルーカス・バスケスとのパス交換からペナルティエリア内を打開したMFルカ・モドリッチがシュートを狙ったが、ウクライナ代表の20歳GKアナトリー・トルビンのスーパーセーブに阻まれた。

　前半10分、今度はシャフタールに絶好機。積極的に仕掛けたMFアラン・パトリキが右足で強烈なシュートを放った。だが、これは右ポストに弾かれて得点には至らず。すると直後に試合が動いた。

　前半14分、DFエデル・ミリトンからのロングフィードはベンゼマがわずかに収められなかったが、後方から献身的なプレッシングをかけたFWビニシウス・ジュニオールが相手のパス交換をカット。左に抜け出してゴール前に折り返すと、これをベンゼマが落ち着いて押し込んだ。

　ところがこの日はシャフタールも徹底的な反撃を見せる。前半39分、DFミコラ・マトビエンコが的確な持ち上がりから前線に浮き球パスを送ると、これをパトリキがうまく折り返し、ゴール前でFWフェルナンドが反応。冷静に流し込んで同点に追いついた。

　シャフタールは前半アディショナルタイムにもパトリキのパスからフェルナンドがシュート。R・マドリーはGKティボー・クルトワのスーパーセーブでかろうじて難を逃れたが、嫌なムードでハーフタイムを迎える形となった。

　それでも後半16分、R・マドリーは再びエースの一撃でスコアを動かした。

　右サイドでボールを持ったビニシウスが中央にクサビのパスを送り、MFカゼミーロがトリッキーなノールックパスで再びビニシウスへ。相手を剥がしながらリターンを受けたビニシウスがゴール前にパスを出すと、ベンゼマが右足ダイレクトで冷静に決めた。

　R・マドリーは再び勝ち越し。その後も一進一退の攻防が続き、終盤には次々とピンチも訪れたものの、最後はクルトワが立ちはだかって2-1で勝利した。この結果により、勝ち点9のR・マドリーは単独首位に立った。

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