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[MOM3648]相洋MF松澤好輝(2年)_チーム一の運動量。延長前半に抜け出しからのループ弾で決勝点

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延長前半4分、相洋高MF松澤好輝が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.6 選手権神奈川県予選準決勝 三浦学苑高 2-3(延長)相洋高 ニッパ球]

 2年生MFの運動量と右足が激闘に終止符を打った。後半ラストプレーで同点に追いついた相洋高はさらに延長前半4分、GKのキックを頭で繋ぐ。そして、FW杉田雄斗(3年)が相手CBの背後へボールを落とすと、これに鋭く走り込んだMF松澤好輝(2年=足柄FC出身)が右足ループシュートで決勝点を決めた。

 ゴールネットにボールが吸い込まれたことを確認した背番号14は、左手を突き上げて歓喜のダッシュ。先輩たちから祝福を受けると、その後、逆サイドの味方ベンチへ駆け寄り、サブ組の選手たちとハイタッチを交わしていた。

「素直に嬉しいです。味方が競り合ったボールが落ちてきたので、決めるだけでした。最高です」。

 インターハイ予選時、綱島陽介監督は、松澤が異質の感覚の持ち主であることを説明していた。この日は勝ち越された後にカットインから右足シュートを打ち込むなどゴールへ迫り、同点ゴールのシーンもゴール前への1タッチパスで混戦を創出。切れのある動きやアイディアを表現していた2年生は、延長戦でチーム一と言われる運動量を発揮し、スプリントから決勝点をもぎ取った。

 松澤は自身の成長について、「インターハイ(予選)は無得点に終わってしまったけれど、選手権では(3試合で)2点取れているので、決め切れるところが成長できていると思います」とコメント。「神奈川で一番になって、初めての選手権の全国の舞台に行きたい。(決勝でも)点取ります」と誓う2年生アタッカーが、ゴールで相洋に初の選手権出場をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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