beacon

[MOM3655]富山一MF吉田圭佑(3年)_“中盤の点取り屋”、今大会8点目は全国出場決定弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

富山一高MF吉田圭佑(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.6 選手権富山県予選決勝 富山一高 1-0 富山工高 高岡スポーツコアサッカー・ラグビー場]

 緊張感の漂う展開となった全国高校サッカー選手権大会富山県予選決勝戦。富山一高の放った11本のシュートのうち、4本がこのMF吉田圭佑(3年)によるものだった。中盤の中央に位置して「運動量が武器」と語るMFは、普段は後方に位置しつつも、神出鬼没にゴール前へと現れるスタイルが特長だ。今予選でも準決勝・高岡一高戦での先制点など結果を出してきた。

 この試合も、前半23分の決定機でゴール前のこぼれ球に詰めてシュート、後半17分に左サイドからのクロスにゴール目前で合わせた場面と、2度の絶好機に絡んでいた。前者はDFにブロックされ、後者は枠を外してしまったため、「決定機を2回も外してしまっていた」という本人の言葉に偽りはないが、そもそもそのチャンスに絡めていること自体が吉田の特長を表していた。

 そして運動量豊富にゴール前へ詰めていくスタイルが報われたのが、0-0のまま迎えた後半34分だった。スローインの流れから左サイドを突き崩したMF片山大治郎のシュートをGKが弾いたこぼれ球に詰めたのは、またも吉田。3度目の正直となるシュートをきっちりとゴールの枠内へ収めると、控え選手たちのところへ歓喜の疾走となった。

 もともと夏まではBチームでプレーしており、県リーグで結果を出してポジションを奪い取ってきた経緯がある。それだけに「出られない選手たちの気持ちは分かる。試合前に声もかけてくれていたので」という思いで交わした喜びの抱擁だった。

「この予選は8点取れた」ことで自信も付けた“中盤の点取り屋”。次は全国舞台での活躍を誓っている。

(取材・文 川端暁彦)

●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 地区大会決勝ライブ&アーカイブ配信はこちら

TOP