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[MOM3657]高川学園MF林晴己(3年)_10番が嫌な流れを断ち切る先制点と2点目アシスト

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高川学園高MF林晴己が1ゴール1アシストの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 選手権山口県予選準決勝 高川学園高 2-0 聖光高 維新公園ラグビー・サッカー場]

 なかなか均衡を破れない嫌な流れを先制点で断ち切り、立て続けのアシストで2点目も演出。高川学園高MF林晴己(3年)が、攻撃の中心にふさわしい活躍でチームを決勝に導いた。

 左からのFKを右足ボレーで合わせた前半26分(40分ハーフ)の先制点は、相手のマークを振り切る動きに工夫を凝らしていた。林やFW中山桂吾(3年)など5人のターゲットがフォークダンスのように手をつなぎ、ぐるりと1周してからゴール前にダッシュ。「予選が始まる前にアイディアを出し合って、練習でも成功したので、試合でもやることになった」というプレーで狙い通りに林がフリーとなり、豪快な右足ボレーで蹴り込んだ。

 27分には右サイドでボールを持つと、「自分のところに4人来ていたので、ちょっと抜いて上げた」というクロスに、飛び込んできたFW奥純人(3年)が合わせて2点目。1得点1アシストの活躍で勝利への流れを作った。

 立ち上がりから右サイドで持ち味の高い技術を発揮し、攻撃に違いを生み出していた。ただ後半はチームの勢いが衰え、林もチャンスに絡めなくなり、「セカンドボールを拾えなくなって押し込まれた。そういうときに意外なプレーで流れを変えるべきでしたが、みんな何もできなかった」と課題を挙げた。終盤には足がつって動けなくなり、後半アディショナルタイムに交代で退いて「もっと日頃の生活から意識しなければいけない」との反省点も口にした。

 決勝の相手は、西京高をPK戦の末に下した宇部工高。昨年の決勝も先発出場していた林は「ギリギリの試合で緊張感があると、周りが見えなくなったりする。自分が経験を周りに伝えるのはもちろん、プレーで引っ張って、自分がゴールを決めて優勝したい」と、3年連続27回目の出場を目指す一戦を見据えていた。

(取材・文 石倉利英) 
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