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尚志は急遽先発出場の右SB佐藤利明が持ち味発揮。右足クロスで先制アシスト:福島

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尚志高の右SB佐藤利明は先制点をアシストするなど、先発起用に応えた

[11.7 選手権福島県予選決勝 尚志高 2-1 学法石川高 西部サッカー場]

 尚志高は前日の準決勝で注目右SB鈴木大翔(2年)が負傷。代わって先発起用されたDF佐藤利明(3年=Forza”02出身)が持ち味を発揮し、勝利に貢献した。

 プリンスリーグ東北でも、10月2日の山形ユース戦で急遽先発して勝利に貢献。心構えはできていた。そして、「鈴木大翔は自分よりも全然足速くて、身体能力も高い。そこは絶対に勝てないので、クロスとか、くさびのところをもっと出して、前にガンガン行くというプレーを練習から出していた。(仲村浩二)監督も分かってくれている」という佐藤は、序盤から積極的に攻撃参加。縦への配球に加え、相手ボランチとCBの間にできていたスペースへ斜めのパスを連発した。

「相手のボランチとCBの間が結構空くとミーティングから話していたので。(加えて、)松本勇斗君が結構そこ(のパスコース)に入ってくれた」。尚志は前半、特に右サイドから効果的な攻撃を見せていたが、ウォームアップからポジティブなイメージを持っていたという佐藤は押し込む要因の一つを作り出していた。

 そして、前半28分、佐藤は右サイドで相手のクリアボールを拾うと、右足クロス。これをFW小池悠斗(3年)の頭へピタリと通して、先制点をアシストした。試合前から小池と動きを確認。狙っていたという小池へのクロスで結果も残した。

 苦しい展開のゲームだったが、佐藤は試合途中のシステム変更にも対応。一つ一つのプレーに集中し、勝利で決勝を終えた。ここから再び鈴木やDF出田海翔(3年)らと競争。「3人で切磋琢磨しながら、自分の持ち味のくさびとか、クロスの質を向上しつつ、守備でももっと貢献できるように。それでいずれはプレミア参入戦や選手権で、スタメンで出れるように頑張りたいです」と意気込んだ。この日の自信と3年生の思いの強さも持ってトレーニングでアピールし、必ず立ち位置を逆転させる。

(取材・文 吉田太郎)
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