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スペインで珍事、監督が自チームの選手の胸ぐらをつかみ「違うチームを探せよ」と暴言…退席処分に

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ありし日のアラゴネス氏

スペインの3部リーグに相当するプリメーラ・ディビシオンRFEFで珍事が起こった。エストレマドゥーラUDの監督が自チームの選手に対する暴行及び暴言によって退席処分となった。

エストレマドゥーラUDは7日にホームでDUXインテルナシオナル・デ・マドリーと対戦したが、その試合の90分に事件が起きた。審判の報告書によると、エストレマドゥーラUDのマヌエル・モスケラ監督は「ベンチ内の自チームの選手に近づくと、『違うチームを探せよ、クソ野郎』と言い、同時に胸の高さで選手をつかんで体を揺らしていた。ほかのコーチングスタッフが離れさせなければならなかった」との行為に及び、そのために退席処分になったとのことだ。なお試合は2-1でDUXインテルナシオナル・デ・マドリーが勝利している。

試合後、会見に出席したモスケラ監督は、自身の行動が選手の成長を促すものであったとして、後悔していないことを強調した。

「私のムサ(該当の選手)に対する態度はアグレッシブだったが、しかし侮辱したわけではない。彼は異なる形で試合に出場しようとしなければならなかった。ムサにはプレーする意欲がなかったし、それでピッチに立たせるわけにはいかないんだ。彼は学ばなければならない」

「私はムサに行ったことを後悔していない。違うやり方もあったかもしれないが、後悔はしていないんだ」

監督が選手の胸ぐらをつかみんだ前例としては、スペインでは故ルイス・アラゴネス氏が挙げられるだろう。エル・サビオ(賢人)の愛称を持ちながらも熱い人物でもあった同氏は、マジョルカ指揮官時代に元カメルーン代表FWサミュエル・エトー氏のやる気が見られなかったために、胸ぐらをつかんで厳しい言葉を投げかけたことがあった。エトーはその後バルセロナやインテルでプレーするなど選手として大成を果たし、アラゴネス氏に対しては感謝を告げていたが、モスケラ監督とムサの関係は果たしてどうなっていくのだろうか。
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