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[MOM3665]帝京長岡FW三宅凌太郎(3年)_「本当にクレバー」で、「本当にポリバレント」なキャプテン

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帝京長岡高FW三宅凌太郎は状況、ポジションに応じたプレーで勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 選手権新潟県予選決勝 北越高 0-1 帝京長岡高 デンカS]

 FWで先発起用された狙いは、アグレッシブに前半から勝負にいく姿勢を伝えるため。試合中にそのポジションが下がったのは、守備を引き締め直して試合のペースをコントロールするため。「本当にクレバーな選手。意図を汲み取ってプレーしてくれる」と古沢徹監督が全幅の信頼を置くキャプテン・三宅凌太郎(3年)が、帝京長岡高に全国切符をもたらした。

「入りのところでもう一つ二つ取れていれば」と本人が語ったように、この試合のプレーをストライカーとして評価するなら、「Not his day」。巧みな動き出しとポジション取りが光り、絶好機に絡んだ一方で、シュートは相手GKの好守にも阻まれてゴールネットを揺らせなかった。ただ、先制点がクロスに対する飛び込みから生まれたように、間違いなく攻撃の軸として機能し続けた。

 試合中のポジション移動についても「両方の役割を想定していた」と涼しい顔で対応。「守備の強度が落ちて相手の時間が長くなっていた」という時間に「自分が締めないといけないと思っていた」という意図を持って冷静沈着なプレーを披露。「今日は三宅がMOMじゃないですか。本当にポリバレントな選手」と指揮官が評するとおりのパフォーマンスだった。

 もっとも、本人は自身のプレーにもチームのプレーにもまだ満足していない。目標である全国制覇に向けては「攻撃の精度も守備の強度も足りない。まだまだ緩いところも多い」とした上で、残された1か月半でのさらなるスケールアップを誓っていた。

(取材・文 川端暁彦)
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