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給油トラブルで移動に30時間以上も…日本代表MF南野「難しい部分はあるが、割り切って」

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日本代表MF南野拓実(リバプール)

 前代未聞の移動トラブルに見舞われたが、日本代表はあすカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦を迎える。MF南野拓実(リバプール)は「言い訳にはならない」と決意をにじませた。

 南野、DF吉田麻也(サンプドリア)ら11選手はオランダ発のチャーター機で9日朝にベトナム入りする予定だったが、ロシアで給油トラブルに見舞われて足止め。約12時間の遅れがあり、9日深夜にハノイに到着。全体練習への参加は10日の公式練習のみとなってしまった。

「機内に24時間いて、その前のフライトも含めて30時間以上の移動。練習時間も短い中でコンディションを含めて難しい部分はあるかもしれないですが、個人的には割り切って、その中で自分ができることをするだけ。明日の試合に対して言い訳にするつもりはないし、言い訳にはならないと思っている。いい準備をしたい」

 トラブルに見舞われた森保ジャパンだが、目の前には負けられない戦いが待ち受ける。日本はカタールW杯アジア最終予選で苦戦。2勝2敗で現在グループ4位と、崖っぷちに立たされている。

「自分たちはすごく難しい状況。どんな形であれ、勝つしかない。こういうトラブルはありましたが、その中でも自分の力を出せれば結果はついてくると思うし、自信はある。プロとしていい準備をして、応援してくれる人のために勝つだけです」

 今回、左の攻撃的なポジションに三笘薫、前田大然が招集された。「その2人は特徴を持っている。チームにプラスになる選手」。東京五輪世代の融合を歓迎しつつ、「自分の特徴はゴールに関わっていくプレー。数字にこだわることだと思う。今は誰が試合に出るかより、チームが勝つことが一番。その中で自分が出れば、チームを助けることが出来たらいい」と力を込めた。

 南野自身は所属するリバプールで厳しい立場が続いていたが、9月21日のカラバオ杯3回戦ノリッジ戦で今季公式戦初出場を果たすと、いきなりの2ゴールで存在感を発揮した。10月30日のプレミアリーグ第10節ブライトン戦に後半42分から途中出場で今季リーグ初出場。続く2試合も出場機会を得ているが、「全く満足していない。チャンスをもらった時に結果を出したい」。そう貪欲に語ったうえで、「個人的な体の部分で言うと、いいコンディションでキープ出来ている」と強調した。

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