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東福岡で1年生がスタメンに食い込む…MF榊原寛太「1試合1試合、成長できている」

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1年生ながら東福岡でレギュラーを勝ち取るMF榊原寛太

[11.6 高校選手権福岡県予選準決勝 筑陽学園1-2(延長)東福岡 ベススタ]

 名門・東福岡高のスタメンに、1年生にして食い込んでいるのがMF榊原寛太(FCグローバル)だ。160cm、51kgと小柄な体だが、中盤の底で運動量豊富にピッチを駆け回る姿は存在感抜群。そして周りは3年生ばかりだが、「みんなめっちゃ優しい。いつも声掛けしてくれるので、力になっています」と話すように、気負うことなくプレーすることもできている。

 入学当初は1年生チームでプレーするのが精いっぱいだったが、ひと夏を越えて急成長。高校年代最高峰のプレミアリーグでも10月10日の神戸U-18戦に途中出場してデビューを果たすと、選手権予選では準決勝までの3試合すべてで先発メンバー入りを果たすなど、欠かせない戦力になろうとしている。

 森重潤也監督も「彼自身が日ごろの積み重ねたことで、先輩を差し置いてしっかりポジションを取った選手」と納得の表情で語る。そして、「日常の中でも手を抜かないし、いいパフォーマンスをみせている。他の選手たちも寛太に関しては“オッ”というプレーを見せているので特に違和感なく入れている」と目を細めた。

 トップの試合に出ることで、榊原自身にも多くの発見がある様子。「ボールを落ちつけたり、セカンドボールを回収できるようになりました。1試合1試合、成長できていると思います」。連覇をかけた決勝は14日。憧れの選手にフランス代表MFエンゴロ・カンテを挙げる16歳は、「全国制覇したかった」と入学した東福岡で、今冬の選手権デビューを目指す。

(取材・文 児玉幸洋)
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