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「決勝も一発やったろうと」。静岡学園は190cmCB伊東進之輔が2試合連続先制ヘッド!:静岡

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後半7分、静岡学園高CB伊東進之輔が先制ヘッド

[11.13 選手権静岡県予選決勝 藤枝東高 0-2 静岡学園高 エコパ]

「自分、点獲るの好きですし、準決勝も獲れて、決勝も一発やったろうと思っていました」。静岡学園高の190cmCB伊東進之輔(3年=千里丘FC)が静岡名門対決のスコアを動かした。

 静岡学園は強度の高い守備で藤枝東高の前進を許さず、被シュートゼロで前半終了。一方で相手の堅い守りをこじ開けることができず、前半を0-0で折り返していた。迎えたハーフタイム、伊東はCKキッカーの左SB野村海翔(3年)に「ニアにボール頂戴」と伝えていたという。

 そして、後半最初のCK。伊東は「その辺(ニア)に思い切って走り込んだら、自分でもびっくりするような良いボールが来て、決まって良かったと思います」。川口修監督も「勝負の分かれ目になった」と讃えた後半7分の一撃。好守からカウンターを狙う藤枝東相手に挙げた大きな、大きな1点だった。

 2試合連続先制ヘッドの伊東は、「あんなヘディングとかリーグ戦で決めてなかったので、こういう舞台でできたのは良かったと思います」。そして、「ゴールに対する意識がちょっと強くなったのかなと思っています」と微笑んだ。

 DFリーダーはCB三宅優翔(3年)や右SB西村湧志(3年)、左SB野村らと連係を取りながら被シュートわずか1。最後は足が気になり「はよ、終わってくれ」と思っていたことを明かすが、それでもチームは守備面での成長を示す無失点勝利だった。

「守備の部分はこのチームの課題としてきている中で、それがこの大会の準決勝くらいから一人ひとりの守備の強度が上がってきた。それで無失点に抑えることができたので、これからもっと継続していきたい」と力を込めた。Jクラブからの評価も高いCBは全国大会へ向けて「もちろん狙うのは日本一」。高さを活かした守備や得意とするビルドアップだけでなく、決める力も発揮して目標達成に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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