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流経大柏がMF高足2発で逆転!2年連続決勝で敗戦の市立船橋に雪辱し、千葉制覇!!

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前半37分、流通経済大柏高MF高足龍が右足シュートを決めて逆転

[11.14 選手権千葉県予選決勝 流通経済大柏高 2-1 市立船橋高 柏の葉]

 第100回全国高校サッカー選手権千葉県予選決勝が14日に行われ、流通経済大柏高市立船橋高が激突。流経大柏が2-1で勝ち、3年ぶり7回目の全国大会出場を決めた。全国大会の組み合わせ抽選会は15日に開催される。

 ともに高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグに所属。9年連続決勝で顔を合わせた千葉名門校対決は流経大柏が制した。前半4分、市立船橋MF平良碧規主将(3年)の超ロングシュートが会場をどよめかせたが、10分頃からは決勝2連敗中の流経大柏がペースを掴む。

 小さなスペースを活用したパス交換、サイドからの仕掛け、クロスに次々とトライ。だが、市立船橋もCB針谷奎人(3年)がPAで攻撃を跳ね返し、CB小笠原広将(3年)が相手に突破を許さない。互いがプレスを掛け合う中、市立船橋は相手のミスをシュートへ結びつけるシーンも。そして24分、市立船橋はU-16日本代表候補FW郡司璃来(1年)が相手GKのコントロールミスを逃さず、右足ダイレクトで先制ゴールを叩き込んだ。

 だが、失点してギアを上げた流経大柏はミスしても奪い返して前へ。そして35分、左CKがファーサイドへ流れ、MF高足龍(3年)が右足シュート。鋭くゴール前を抜けたボールが逆サイドのゴールネットに突き刺さった。

 流経大柏は各選手がハードワークを徹底。加えて、MF渋谷諒太主将(3年)やCB田口空我(3年)が要所を締め、MF川畑優翔(3年)のテクニックやFW清水蒼太朗(3年)のエネルギッシュな動きが押し込む要因を作り出していた。

 同点から2分後の37分、流経大柏は川畑が巧みなドリブルでDFを剥がしてスルーパス。これは市立船橋DFがクリアするが、右サイドで反応したMF西岡亮哉(3年)がグラウンダーのクロスを入れる。ファーサイドへ抜けたボールを高足が右足でゴールへ流し込み、流経大柏が逆転に成功した。

 市立船橋は後半、高い位置でボールを奪い返し、FW青垣翔(2年)のボールキープや郡司へのスルーパスなどでPAへ。だが、流経大柏は田口がスライディングタックルでカットするなど決定打を打たせない。

 後半、ボールを保持する時間を増やした市立船橋は高速右SB伊藤楓太(3年)の縦突破、またロングスローなどを交えて反撃。球際、切り替え、運動量の3原則を欠かさずに同点を目指し続ける。だが、流経大柏も選手交代でプレッシングの強度を維持し、後半も清水が迫力のある動きを連発。相手を押し下げ、逆に追加点のチャンスを作り出した。

 アディショナルタイムは4分。流経大柏は市立船橋の必死の反撃を凌ぎながらも隙を突く形で前へ出る。MF松本洋汰(3年)が左サイドを個で抜け出し、そのまま持ち込んで放ったシュートはニアポストをヒット。追加点を奪うことはできなかったものの、最後まで走り、気持ちで負けなかった流経大柏が、注目の千葉名門校対決を制した。

(取材・文 吉田太郎)
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