[11.14 J2第39節 水戸1-3磐田 Ksスタ]

　J2得点ランク首位のジュビロ磐田FWルキアンは圧倒的な得点力でJ1昇格に大きく貢献した。

　昇格に王手をかけて臨んだ水戸戦では、とどめの3点目を挙げた。2-0で迎えた後半6分、斜めのスルーパスに走り込んだルキアンはスピードを生かし、巧みなファーストタッチで相手DFの前に入って仕掛けると、GKとの1対1を制して右足シュートを突き刺した。

　J2得点ランキング首位のルキアンは今季22点目。得点後は距離をとりながらも、アウェーに駆けつけたゴール裏のサポーターの元へと迷わず駆け寄った。

「ゴール裏のサポーターまでの距離は大したことない。サポーターが磐田から水戸まで来てくれた距離を考えたら、大したことない。新幹線や車で応援するために来てくれたことを、本当に感謝しています。今日バスが着いた時、多くのジュビロサポーターが見えたので、ゴールを決めたら(ゴール裏へ)行こうと決めていました」

　サポーターとともに喜びを分かち合い、「あの瞬間は幸せな気持ち。みんなのパワーが伝わってきて最高です」と喜びをにじませた。

　3試合を残してJ1自動昇格圏の2位以内が確定し、来季は3シーズンぶりにJ1の舞台へ復帰する。「喜んでいる瞬間は達成感とホッとした気持ちを感じました。でも、欲しいのはタイトルなのでまだ終わらないですが、幸せな気持ちでした」。

　先日退院し、療養中の鈴木政一監督にも吉報を届けられた。「シーズンを通して一緒に戦ってきた仲間なので、いない時は難しいですが、自分たちができることはピッチで全力を出すこと。今日は勝って昇格を決めて、監督も喜んでいると思う。早く治ればいいなと思います」と指揮官を気遣った。

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