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ついに訪れた“その時”…歓喜爆発の長崎総科大附FW西岡紫音「ラッキーもあったけど嬉しかった」

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ダメ押しゴールを奪った長崎総合科学大附高FW西岡紫音(2年)

[11.14 選手権長崎県予選決勝 創成館 0-2 長崎総科大附 トラスタ]

 やはりゴールという結果がほしかった。だからこそ、ゴールが決まった瞬間、長崎総合科学大附高FW西岡紫音(2年)は感情を爆発させた。

 インターハイ予選では5戦連発を記録するなど結果を残し、チームの総体出場に貢献した。しかし、選手権予選は準決勝までノーゴール。「今日決めないとヤバいなと思っていた」。少しだけ、焦りもあったのかもしれない。

 最前線に入って果敢にフィニッシュに持ち込む。前半12分にはMF竹田天馬(2年)のパスから、そして同31分にはMF別府史雅(3年)、竹田とつながれたボールからシュートを放つが、ともにGK永田健人(3年)に阻まれてしまった。

 チャンスには顔を出していたが、なかなか結果へと結び付けられない。後半途中からは持ち場を右サイドに移し、鋭いドリブル突破からゴールへと迫る。そして、1-0とリードして迎えた後半アディショナルタイム、ついにその時が訪れた。

 左サイドをMF芦高佑(3年)との鮮やかなパス交換で切り裂いたFW牧田陽太(3年)が放ったシュートが西岡の足元へと向かってくる。左足でミートしたボールはゴール右に吸い込まれ、ダメ押しゴールとなる今予選初得点が生まれた。

「結果的にたまたまボールが来たラッキーもあったし、流し込む感じだったけど、決められて嬉しかった」

 その言葉に偽りはない。ボールがネットを揺らしたことを確認すると、歓喜を爆発。何度も拳を突き上げ、応援団が陣取るスタンドへと疾走した。

(取材・文 折戸岳彦)
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