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元日本代表の浦和MF阿部勇樹が引退会見…オシム&ミシャに感謝「お二人に負けないような指導者に」

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MF阿部勇樹が現役引退を発表

 浦和レッズは14日、元日本代表MF阿部勇樹(40)の今シーズン限りでの現役引退を発表。同日、さいたま市内で記者会見を行った。

 阿部はジェフユナイテッド市原(現・千葉)のユース所属だった1998年8月5日に、当時J1最年少の16歳でJリーグデビュー。翌99年4月10日には初ゴールも挙げた。2006年まで千葉でプレーし、07年からは浦和に移籍。10年からはレスター・シティに加入し、海外挑戦も果たす。12年には浦和に復帰した。589試合出場はJ1リーグ史上4位。日本代表では53試合に出場した。南アフリカ・ワールドカップでは、アンカーとして中盤に君臨。決勝トーナメント進出の大きな原動力となった。

 会見では「本当に幸せなサッカー人生でした」と最初に語り、ときおり涙を交えながら行われた。今年に入った時点で引退は視野に入れており、「自分の年齢も考えて、勝負の年、最後の年になるのではないかと考えていました」と明かす。「自分が40歳の誕生日を迎える前までにはある程度決めて、クラブにはお伝えしたいという思いがあったので、9月の頭にはクラブには伝えさせていただきました」と移籍決断までの経緯を語った。

 25シーズンを振り返り、さまざまな指揮官のもとでプレー。特に千葉時代のイビチャ・オシム元監督と、浦和時代のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(現・札幌)について語る。

「まず自分が変わるきっかけと言いますか、僕の考え方を変えてくれたイビチャ・オシム監督には本当に感謝しております。まだまだ若い僕が、何が足りないのかということを考えるきっかけを与えてくれた監督です。監督の教えは今でも僕の中で大事にしていて、この先も忘れずにやっていこうと思っています」

「そしてもう一人、浦和レッズで監督をしていたミシャ監督、監督もあらためてサッカーの楽しさ、面白さを教えてくれました。そのお二人の監督には感謝していします。ありがとうございます」

 今後は、多くの指揮官のもとで学んだことを還元していく。「23年間サッカーをやらせていただいて、本当に多くの監督に教えていただき、選手ともサッカーをしてきました。なので、僕は今後、指導者の道へ行きたいと考えています。逆に行かなければ、今まで教えていただいた監督に失礼なのではないかと自分は思っているので、その道へ新たなチャレンジをしたいと思っています」と明言。先述の2名を目標に挙げた。

「どんなにがんばっても、オシム監督やミシャ監督のようにはなれません。ただ教えていただいた考え方だったり、学んだことだったりというのは、間違いなく自分の中で生きるものだと思っています。なので、こうなっていきたいという目標はありますが、まず大事なのは、自分がどういう色を出していくのか。誰かのまねをすることではなく、こういった考えをしっかり持ってやっていくことが一番大事なのかなと、自分がこういうサッカーをしていくんだ、という考え方を強く持つことが大事なのかなと思っているので、そういったお二人の監督に負けないような指導者になっていけるようがんばっていきたいと思います」

 浦和のサポーターには「いいことも悪いこともすぐにニュースになってしまうのが浦和レッズ」と触れながら、メッセージを送った。

「僕ら選手は、子どもたちが『浦和レッズのサッカーはすごいね』『僕も浦和レッズのサッカー選手になりたい』と思われるようにプレーしなければいけないですし、いつも応援してくださるファン・サポーターの方々が、小さい子どもたちが『浦和レッズの応援ってすごいね』『俺たちも応援していきたい』と思われるような存在に、今でも十分なっているとは思いますけれども、最初に言ったように、もっともっと大きくしていくと考えるのであれば、もっともっと増やしてもいいのではないかと思います。選手もそうですし、一緒に戦ってくれているファン・サポーターの方々も一緒に、浦和レッズの先を見てやっていけたらいいのではないかと思うので、今はこういった状況なので話したりということはなかなかできませんが、そういった考えをお互いに持って、浦和レッズで一つになって進んでいければいいと思います」

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