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攻撃力や選手層の厚さで差を。徳島商と初戦の静岡学園GK生嶋健太郎主将「再び“静学旋風”を巻き起こしたい」

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静岡学園高は2大会ぶりの全国制覇に挑戦する

 2年ぶりの選手権日本一を狙う静岡学園高(静岡)は、徳島の伝統校との初戦から目標へのチャレンジをスタートする。対戦相手に決まった徳島商高(徳島)は11年ぶりの出場ではあるものの、40回目の出場回数は13回目の静岡学園の3倍以上。徳島県予選決勝では2大会前に全国8強入りしている徳島市立高から4得点を奪って優勝している。

 それだけに、静岡学園のGK生嶋健太郎主将(3年)は「(徳島商は)非常に得点力のあるチームだと思っているので、その攻撃力という部分で僕たちも負けないように頑張りたい」と意気込んだ。攻撃で負けるわけにはいかない。

 静岡学園は今年のプリンスリーグ東海12試合で41得点。今回の静岡県予選でも4試合で13得点を叩き出している。U-18年代屈指のドリブラーである10番MF古川陽介(3年、磐田内定)をはじめ、徳島内定MF玄理吾(3年)、U-17日本代表候補MF高橋隆大(2年)らタレントたちが繰り出す攻撃は多彩。生嶋は「ドリブルやショートパスを活かした静学サッカーを展開して、見ている人たちを虜にできるようなサッカーをしたいと思っています」と“魅せて勝つ”ことを目標に掲げた。

 静岡県予選ではプリンスリーグ東海得点ランキング首位のFW持山匡佑(3年)とU-17日本代表候補CB行徳瑛(2年)をいずれも怪我で欠き、清水内定の快足FW川谷凪(3年)も怪我のために出場時間はごくわずかだった。それでも、代わりにチャンスを得た選手を含めた各メンバーが、テクニックとインテリジェンス、そしてインターハイ後に磨いてきた強度高く的確な守備、そしてハードワークを発揮して静岡制覇。主将は今年の強みについて、「選手層の厚さだと思っています。どこのポジションで誰が出ても、戦力が変わらないと思っています」と頷く。

 対する徳島商のDF増田太陽主将(3年)は、「(静岡学園は)優勝経験のあるチームですし、そういった相手と対戦できることは凄く楽しみですし、自分たちらしく粘り強いサッカーで頑張っていきたい。自分たちのチームは飛び抜けて上手い選手はいないですし、チーム一人ひとりがハードワークできることが強みなので、そういった部分を全国大会で見せたい」と誓う。そして、「100回で節目の大会で先輩たちの記録(ベスト4)を超えられるように頑張っていきたい」と力を込めた。

 静岡学園の目標は2年前の先輩たちと同じ優勝だ。レフティーのゲームメーカー・MF菊池柊哉(3年)は、当時スタンドから見た先輩たちの姿について、「格好良いなと思っていて、自分たちもその舞台に絶対に立ちたいと」と振り返る。

 プレミアリーグ勢の流通経済大柏高(千葉)やインターハイ準優勝の米子北高(鳥取)、尚志高(福島)、矢板中央高(栃木)など力のあるチームたちが集まるブロックに入ったが、初戦から自分たちのサッカーを表現しながら勝ち続けるだけ。生嶋は「100回という節目の年に再び“静学旋風”を巻き起こしたいと思っています」。どこにも負けない攻撃力や選手層の厚さでライバルたちを上回り、再び“静学旋風”を巻き起こす。


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