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キエッリーニ、地元で起きたクリバリへの人種差別に「イタリア人として恥ずかしく思う」

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DFジョルジョ・キエッリーニ

 ユベントスに所属するイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが、『DAZN(ダゾーン)』のインタビューに応じ、ナポリのセネガル代表DFカリドゥ・クリバリとのエピソードなどを明かした。

 近年、サッカー界における人種差別が問題となってきたが、セリエAでは、先月3日のフィオレンティーナ対ナポリ(1-2)において、セネガル出身のクリバリが被害に。ナポリDFに対して差別的な発言を行ったフィオレンティーナのサポーター1名はすでに特定されており、今後5年間にわたるスポーツイベントへの入場禁止処分が科された。

 キエッリーニは、自身の故郷トスカーナで起きたクリバリへの人種差別行為について問われると、自身の見解を示した。

「(リリアン)テュラムは、白人の選手も人種差別について声を上げるべきだと言っているって? もちろん、それは正しい。僕はテュラムとチームメートだったから、彼の考え方は分かっている。最近、カリドゥに電話したんだ。彼には、『イタリア人として、トスカーナ人として、フィレンツェで起きたことを恥ずかしく思う』と伝えた。僕は、具体的な行動を見せる必要があると確信している。チームメートも対戦相手の選手も、被害に遭った選手に寄り添うことが重要だ」

 またユーベDFは、元同僚のMFブレーズ・マテュイディがサルデーニャにおいて差別の対象となった時のエピソードを回想。人種差別に関して何らかのルールを導入する必要があると主張した。

「以前、カリアリにおいて、当時、チームメートだったマテュイディが抗議の口笛に対して我慢しきれなくなったことがあった。法律やルールを作り、順守するようにすることが必要だと思う。僕らも自分たちなりに努力をしなければならないが、それでも影響力は小さい。当局がアクションを起こさない限り、非常に難しい状況は変わらない。もちろん、僕ら選手たちも力強い行動を見せる必要がある。僕はその準備ができている。他の多くの選手たちもそうだと思う」

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