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2戦連発にも厳しい表情…MOM選出の伊東純也「自分じゃないなと」

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決勝点を決めたMF伊東純也

[11.16 W杯アジア最終予選 日本1-0オマーン マスカット]

 2戦連続ゴールでアウェー連戦2連勝の立役者となった日本代表MF伊東純也(ゲンク)だが、その表情は決して浮かれていなかった。

「ゴールを決められたのはうれしかったけど、パフォーマンスに関しては全然よくなかった。相手が対策してきた中でもこじ開けていきたかった。ゴールを決めて勝ったけど、悔しい気持ちがある。マン・オブ・ザ・マッチにもなったけど、自分じゃないなという気持ちがある」

 11日のベトナム戦(○1-0)で躍動した伊東に対してはオマーンも徹底的に警戒してきた。常に数的不利の状況を作られ、縦に突破するスペースも消されていた。それでも前半23分、DF長友佑都の左クロスには逆サイドからPA内に飛び込み、シュート。これはミートできなかったが、「逆サイドにボールがあるときはしっかりゴール前に入っていこう」という意識が先制点につながった。

 後半開始からMF三笘薫、後半17分からはDF中山雄太が投入された左サイドが起点になった。後半36分、高い位置で中山がボールを奪い、スルーパスに反応した三笘が左サイドをえぐってクロス。これに伊東が反応し、相手選手の前に体を入れて左足で押し込んだ。

「(中山)雄太から(三笘)薫に出た瞬間に相手の前に入ろうという感じで走り出した。来るかなと思ったら本当に来たので、ゴールを奪えてよかった」

 左サイドからチャンスが生まれる予感はあった。「オマーンが分析してきて右サイドの方に人数をかけていたので、(三笘)薫の方が空いていた。薫は1対1だったらかわしてくるので、それが効果的だったかなと思う」と指摘する。

 代表デビューでアシストを記録した三笘については「今日初めてやったけど、サイドから崩すのが得意なプレイヤーが両サイドにいると相手も嫌かなと思う」と素直に称えた。

 伊東は得点直後に交代。ベンチが交代を準備していたことは「正直、分かってなかった」と苦笑いを浮かべながらも、「体的にきつくて、たぶん代わるだろうなとは思っていた。いつもなら仕掛けて抜けるところも足がもつれたりしていた」と打ち明ける。

「たぶん交代だろうなと思っていたところでゴールを決められたのはよかった。結果を求めてあの時間まで使ってくれていたと思うし、それに応えられたのでよかった」と、自分を信頼して起用してくれた森保一監督にも感謝していた。

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