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奇跡の逆転勝利&降格圏脱出も…相模原・高木琢也監督「素直には喜べない」「それがサッカー人としての心得」

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相模原を率いる高木琢也監督

[11.21 J2第40節 愛媛1-2相模原 ニンスタ]

 J2生き残りを懸けた戦いは衝撃の幕切れとなった。

 降格圏内の20位SC相模原は21日、敵地で行われた第40節で21位愛媛FCとの直接対決に臨み、2-1で逆転勝利。前半から膠着状態が続いた中、後半38分に愛媛のFW唐山翔自に先制ゴールを許したが、同44分にDF梅井大輝のロングスローがGK岡本昌弘のクリアミスを誘い、オウンゴールで追い付いた。さらに同アディショナルタイム6分、カウンターからFW中山雄希が逆転弾を奪取。土壇場で試合をひっくり返し、他会場の結果を受けて残留圏内となる18位に浮上した。

 奇跡的な1勝で残留への視界が開けてきたが、相模原の決勝ゴールが生まれた場面でも冷静さを崩さなかったのが高木琢也監督だ。選手やスタッフが歓喜に沸く中、静かにピッチを眺めていた姿についてフラッシュインタビューで聞かれると、「愛媛さんは以前から知っているチームでもありますし、ともすれば我々が逆の立場になるようなゲームでもありました。なので、これを素直には喜べないと。それがサッカー人としての僕は心得かなと思います」と返答。相手に敬意を払いつつ、自チームへの戒めとした。

 残留圏内18位の相模原は、降格圏内19位のツエーゲン金沢と勝ち点37で並び、得失点差で4つ上回っている状況。ラスト2試合も負けられない戦いとなる。指揮官は「よく耐え忍びながら最後まで頑張ってくれた」と劇的な勝利をつかんだチームを称えると同時に、「下手をすれば自分たちも敗戦したチームと同じような立場になるということを考えれば、本当に選手たちは喜んでいるだけではなくて、『この試合に懸ける』という気持ちをもっともっと出していかないといけないと思います」と、より強い覚悟を持つよう促した。

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