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[関東]MVPは流通経済大DF佐々木旭!本職でないCB起用で奮闘、先輩伊藤敦樹の電話が心の支えに/受賞者一覧

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 JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦の表彰式が21日に行われた。MVPは川崎フロンターレへの入団が決まっている流通経済大のDF佐々木旭(4年=埼玉平成高)が受賞した。

 昨季の2部リーグを優勝し、1年で1部リーグに復帰した流通経済大だが、昨年の堅守を支えたDF伊藤敦樹(浦和)、DFアピアタウィア久(仙台)、DF野々村鷹人(松本)が揃って卒業。実際に今季序盤はCBの人選に苦慮。大量失点して勝ち切ることが出来ない試合も少なくなかった。

 そこで取られたのが、左SBの佐々木をCBに配置する布陣だった。ただ本人は来季より入団する川崎フロンターレで起用が予想されるSBをより極めたいと意気込んで臨んだシーズンだっただけに葛藤が常にあったという。「CBをやることが嫌な時期もありました」と素直な思いを明かす。

 しかし周囲は佐々木を励まし続けた。特に悩んでいた時期、昨季の主将でもあった伊藤から貰った電話は心の支えになったという。「敦樹さんから『ためになることはあるから』と言われて頑張ることができた。これまでも自分は敦樹さんに似ていると言われていて、見習うことも多かった。Jの舞台で活躍しているのをみても、もっとやらないといけないと思うようにさせてくれます」。

 シーズンを戦い終えた今では「CBをやったから成長した部分は大きい」とポジティブに振り返ることが出来ている。「フィードもそうですし、SBに戻ったときにCBの気持ちも分かるようになった。対人の強さを鍛えるいい機会だったなと思います」。何よりMVPという結果で認められたことが嬉しい様子。「この賞が取れたのも優勝したから。チームメイトと使ってくれた監督に感謝したいです」。

 また佐々木は明日22日から川崎Fの練習に参加することになっているという。内定発表後の練習参加は初となる。

 川崎Fは近年、流経大OBの守田英正(現サンタクララ)、三笘薫(現ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)に旗手怜央、今年度のルーキー橘田健人ら、大卒入団組がルーキーイヤーからチームの中心になって活躍している。佐々木も強い自覚を持ってプロの舞台に飛び込むつもりでいる。

「大卒組にかかる期待も大きいと思う。それは(松井)蓮之も早坂(勇希)も分かっていることだと思う。去年実際に対戦していた選手があれだけ活躍出来ているというのは凄いこと。自分たちもあれ以上にやらないとその先はないと思っている。最初が一番大事。戦える選手だぞということを示したいです」

 なお1部リーグの得点ランキング1位は、駒澤大のFW土信田悠生(4年=高川学園高/熊本内定)と筑波大のFW森海渡(3年=柏U-18)が14得点で並んだが、規定により、チーム成績上位の土信田が単独で得点王に輝いている。

▽MVP
佐々木旭(流通経済大4年/川崎F内定)

▽東京中日スポーツ賞
宮崎鴻(駒澤大4年/栃木内定)

▽最多出場
林田滉也(関東学院大4年) 7338分/84試合

■1部
▽得点王
土信田悠生(駒澤大4年/熊本内定) 14得点

▽アシスト王
山内日向汰(桐蔭横浜大2年) 7アシスト

▽新人賞
安斎颯馬(早稲田大1年)
竹内崇人(筑波大1年)
後藤佑介(順天堂大1年)

▽ベストイレブン
GK 飯田雅浩(国士舘大3年)
DF 岡庭愁人(明治大4年/FC東京内定)
DF 佐々木旭(流通経済大4年/川崎F内定)
DF 猪俣主真(駒澤大4年)
DF 宮本優太(流通経済大4年/浦和内定)
MF 山原怜音(筑波大4年/清水内定)
MF 松井蓮之(法政大4年/川崎F内定)
MF 安居海渡(流通経済大4年/浦和内定)
FW 森海渡(筑波大3年)
FW 荒木駿太(駒澤大4年/鳥栖内定)
FW 藤原悠汰(明治大4年)

▽フェアプレー賞
順天堂大 10ポイント

■2部
▽得点王
横山塁(東洋大4年/山形内定) 10得点

▽アシスト王
菅原龍之助(産業能率大3年) 5アシスト

▽新人賞
板倉健太(東京国際大1年)
星野創輝(中央大1年)

▽ベストイレブン
GK 坪井湧也(中央大4年/神戸内定)
DF 近藤友喜(日本大3年/横浜FC内定)
DF 大森大地(東洋大4年)
DF 神山京右(東洋大4年)
DF 山原康太郎(東京国際大3年)
MF 横山塁(東洋大4年/山形内定)
MF 落合陸(東京国際大3年/柏内定)
MF 有水亮(東京国際大4年)
MF 住田将(東京学芸大4年/松本内定)
FW 師岡柊生(東京国際大3年)
FW 鈴木魁人(東京学芸大4年)

▽フェアプレー賞
東京学芸大 11ポイント

●第95回関東大学L特集

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